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『ジェットコースターの魅力』~スリル、爽快感~リテラ探究学習研究レポート

ジェットコースターに乗ったときに得られる感覚は、なかなか他で味わえるものではありません。
今回Aさんは、「スチールドラゴン2000」と「白鯨」という二つの傑作ジェットコースターに乗った体験と、その疾走感を生み出す運動についてまとめてくれました。

この研究をしたのは、新小学6年生のA・Kさんです。



■リテラの先生からのコメント

毎回の授業で、晶久君のジェットコースターにかける情熱が伝わってきて、晶久くんの書く文章を楽しみにしていました。
「スチールドラゴン2000」も「白鯨」もちょっぴり怖そうですが、とても楽しそうです。先生もいつか、乗ってみたいです。
これからも、好きなことから学びを広げていきましょう。

■テキスト資料

皆さんは、遊園地と言ったら何を思い浮かべますか?
絶叫マシーン、観覧車、メリーゴーランドなど、いろいろなアトラクションがありますが、その中でも特に、ジェットコースターを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ジェットコースターは、遊園地のイメージを作る、大切なアトラクションです。
今回、ぼくが、ジェットコースターの魅力を伝えたいと思います。


今年の冬休み、僕は、三重県にあるナガシマスパーランドへ行きました。
ここは、日本最大級の遊園地です。
なんと絶叫マシンが19種類もある、絶叫マシンの宝庫です。


こちらは、スチールドラゴン2000です。
建設当時、高さ、速さ、最大落差、全長、の4つのギネスに認定されていた、とてつもないコースターです。
しかもその中で、全長2479mはいまだに塗り替えられていません。
では、そんな世界最大級のコースターに乗ってきた感想をお伝えします。


まず高さ97mまでゆっくり上っていきます。
観覧車よりも高い位置です。
その時に見える伊勢湾はとても綺麗です。
景色に集中していると、いつの間にか最高地点についていました。


こんなに高い場所から落ちるなんて考えると、ぞっとしました。
そしてついにファーストドロップです。
その時に感じるGや浮遊感は、言葉に言い表せない怖さです。


しかも落ちる時間が長いので、体が耐えられなくなるのではと思いながら落ちていきました。
長い長い浮遊感から解放されたと思ったら、今度は乱暴に77m上ってさらに急落下します。
やっと終わったと思ったら、また上がっていきます。


今度は斜めに落下していきます。
角度が急ではないですが、スピード感を感じました。
そのあとは円を描くように走っていきます。


風が気持ちいいので、本当に爽快な気持ちになりました。
そのあと少しスピードが落ちますが、「やっと終わった」と思ったら、いきなり急落下します。


そしてそのままアップダウンを繰り返して浮遊感を感じさせてきます。
その時まさに僕はドラゴンの背中に乗っている気分になりました。
そのあと、いきなりトンネルに入るので、視界が真っ暗になり悲鳴が聞こえました。
ようやく急停車して終わりますが、本当にすごいコースターだと思いました。


次は、白鯨です。
白鯨とは白いクジラという意味です。


きれいな名前ですが、コースターの動きも泳ぐようになめらかできれいな動きです。
このコースターは、なんとアジア初、木と鉄を合わせて作ったコースターです。


最初は、いきなりアップダウンを繰り返します。
ここで、すでに浮遊感やGを感じるので、まだ巻き上げてもいないのに、ドキドキが止まりません!


そしてアップダウンが終わったら、乱暴に急停車して、巻き上げていきます。
その時に見える海が絶景です。
巻き上げが終了し、高さ55mから、なんと傾斜角度80度で急落下します。


この部分は、スチールドラゴン越えの浮遊感を感じます。
そしてまた上っていって、90度に傾きながら走っていきます。
この時、座席から放り出されるようなスリルを感じます。


そして90度の傾きが終わった後、今度は錐揉み回転して走っていきます。
そのあともアップダウンを繰り返して、今度は一回転します。
ここは不快なGを感じるかと思いますが、本当に回転しているのかと思うぐらい爽快でした。
そのあとも回転を繰り返してコースは終了します。


スチールドラゴンも白鯨も、とても激しいコースターですが、今まで事故は、ほとんど起きていません。
どうして、ジェットコースターは、一回転したりしても脱輪しないのでしょうか。


多くのジェットコースターは、位置エネルギーと運動エネルギー、そして遠心力で動いています。


コースターは、スタートしてすぐ、チェーンなどで引き上げられて、コースの中で最も高い位置まで上がります。
その後、斜面を落ちるように滑り始めると、終点まで止まることはありません。
高い位置に上がることで位置エネルギーを得たジェットコースターは、斜面の底まで降りると、位置エネルギーがなくなっていきます。
ですが、その代わりに今度は運動エネルギーが大きくなります。
そして、運動エネルギーが最大になり、坂を上ると今度はまた位置エネルギーが大きくなります。


では、逆さまになってもなぜ落ちないのでしょうか。
それは遠心力のおかげです。
これは、円の中心から離れようとする力が働いて、重力よりも大きい力が生まれるということです。
そのため、乗客も座席も落ちないのです。


例えばバケツを手に持ってグルングルンと回しても中の人形は落ちません。
これも遠心力のおかげです。


この研究を通して、ジェットコースターは日常では感じられない刺激を得られる素晴らしいものだと思いました。
世界最大級の高さだったり、角度だったりと日本にはいろいろなジャンルのコースターがあるので、ぜひ皆さんもジェットコースターに挑戦してみてください。
これで、発表を終わります。
きいてくださって、ありがとうございました。

■参考文献

八木一正 (2014)遊園地を科学しよう!(楽しい調べ学習シリーズ)PHP研究所

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
自分が乗ってきたジェットコースターの魅力を伝える作品です。               

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
ギネス級のジェットコースターに乗って、ジェットコースターってすごいと感動したからです。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
ジェットコースターの内容を書くことです。ジェットコースターに乗っている感覚を表現をするのは難しいけど、楽しかったです。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
発表が時間内の終わるように、スライドを編集をしたところです。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
ジェットコースターは、位置エネルギーや運動エネルギーで動いていることです。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
次回は、しっかりポインターで説明できるようにしたいです。

◇来年研究したいことは何かありますか?
けん玉の秘密またはアクロバットの秘密

この作品を読んでくれた人に一言
日本は世界級のジェットコースターがたくさんあるので是非皆さんも乗ってみて下さい。


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