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【世界視聴1位】Netflixで『ジェニファーのしたこと』観ましたー。
はじめに
Netflixでドキュメンタリー映画『ジェニファーのしたこと』視聴完了致しました。視聴の動機は、Netflix全世界ランキングでこの作品の視聴時間が突出していたことでした。(↓ソース元です^^)
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内容紹介
内容的には、ベトナムからの移民でトロントに住む一家が、自宅に入ってきた男たちに銃で撃たれ、父→意識不明、母→死亡、娘→無事、という事件の真相を追及する作品でした。
ジェニファーとは、被害者一家の娘です。
感想
タイトルが遊戯王の『城之内、死す!』並みのネタバレなこともあって、予想通りの話でした。たぶん、今皆様が頭に描いたストーリー通りに話が進んでいきます。
ただ、人が犯罪実行を決意するまでの心の行き違いや誤解、他に様々な道があったはずなのに最悪の選択をしてしまうまでの過程、愛と憎しみ、そしてすべてが露呈した後の回避行動など反面教師的に参考になる事件でした。事実は小説より奇なり…。
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↓以下、完全にネタバレ紹介になります。
完全なネタバレ考察等
動画のあらすじ
①カナダのトロントに住むベトナムからの移民家族の一家が、自宅で暴漢三名に銃で襲撃され、父は意識不明の重体、母は死亡、娘は無事という事件が発生
②一家は近隣住民からの評判も良く、また地域の治安もよく、人間関係のトラブルも見られなかったことから、大きなニュースになった
③娘・ジェニファーによると、目出し帽の男三人が自宅に押し入ってきて両親を撃ったとのこと。ジェニファーは階段の柱に縛られて何もされず、男たちが逃げた後で通報したと主張。
④警察はジェニファーの交友関係を洗い、麻薬の逮捕歴がある元カレのダニエルを聴取する。その際に、ジェニファーの両親がダニエルと別れさせたことが判明。ダニエルは、ジェニファーと別れてから無言電話が一日100回くらいかかってくるようになったと証言。
⑤この時点で警察はジェニファーを怪しく思い、ダニエルと別れた経緯を尋ねて揺さぶりをかける。その過程で、ジェニファーは両親の期待を背負って一生懸命勉強やピアノに励むも成績が振るわず、歳を重ねるごとに追い詰められていったことが明らかになる。
⑥ジェニファーの父は医学部に行って欲しかったものの、ジェニファーは理学部志望だった。しかし、実際はそもそも大学自体に通っておらず、親に大学まで送迎してもらいながら通ってるふりを4年間こなし卒業証書等を偽造。
⑦警察は、そもそも縛られてたのにどうやって通報した?という観点で追い込みをかけるが、決定打にはならず。このあたりから、ジェニファーが目に見えて動揺し始める。
⑧意識不明の重体の父親が目覚める。父の証言はジェニファーの主張と食い違うところが多く、ジェニファーの嘘が発覚する。具体的には、ジェニファーは犯人のひとりと親しげに話しており縛られていなかった、というものだった。
⑨ベテラン刑事が落としにかかる。聴取の冒頭「ピアノを始めたのは何歳の頃?」から入る。続いて、「君のご両親だが、ふたりの期待に応えるのは難しいと感じていた?」と尋ねて心を開かせてから、「両親が許したらダニエルと交際を続けた?」と訊くと、ジェニファーは「彼は私の心の穴を埋めてくれた人なので、自分の一部が失われたようで、一切の幸せが消えました」と答える。
⑩刑事はジェニファーの父親の証言を持ち出して、彼女の嘘を指摘して追い込みをかける。ジェニファーは「本当は自分を殺してもらうはずだった。生きていたくなくて殺してほしかった。私は期待外れだから」と主張。
⑪ベテラン刑事は、少しでも心証を良くしようと同情を買うための嘘として看破。ジェニファーを殺人および殺人未遂、殺人共謀の容疑で逮捕。
⑫ジェニファー、ダニエルおよび共犯者らは25年間仮釈放なしの終身刑を言い渡された。ジェニファーは今も無実を訴えている。
事件の全体像
父→麻薬売人であるダニエルとジェニファーを絶縁させる。ジェニファーに対し、「そんなにダニエルと付き合いたければ、私が死んでからにしろ!」と吐き捨てる
母→殺される際に、「娘だけは助けて!」と懇願していた
ダニエル→ジェニファーの両親を殺すためにホームボーイという半グレを手引き。彼の目的は、ジェニファーの親の財産。
ジェニファー→実は両親殺害計画を練っていたのは今回が初めてではなかった。ダニエルを本気で好きだが、ダニエルには新しい彼女がいて、ジェニファーのことはもう何とも思っていない。
終わりに
悲しい事件でした。愛情が愛情として伝わっていない事例に思えました。また、嘘を吐き続けるとそれが一種の習慣となり、道徳観や倫理観が崩壊し、自分でも何が本当の自分の気持ちなのか分からなくなってしまうような印象を受けました。
女性は付き合う男性によって人生が決まってしまうので(いや、男性もそうなんですけど)、自分を大切に扱ってくれる誠実な人と付き合わなくてはダメですね、、。
この事件の引き金は、親の過干渉と教育虐待が原因の一端を担っていると弁護することもできますが、娘を麻薬の売人と交際させたいと思う親はいませんからね。
何を好きになるか、誰を好きになるか、自分の心の動きで人生は決まると改めて気づかせてくれる作品でした。