Netflixで『バード・ボックス』観ましたー。(ネタバレなし)
はじめに
Netflixでサンドラ・ブロックさん主演の『バード・ボックス』観ましたー。内容的に、新世紀エヴァンゲリオンのアスカVS使徒アラエル戦の精神汚染、リングの貞子における見ると一週間以内に死ぬ呪いのビデオ、西尾維新さんの業物語などに通ずる設定要素を感じて心に残りましたので、記録したいと思いました。
個人的な評価
ストーリー B
脚本 B-
構成・演出 A
俳優 A+
思想 C+
音楽 B
バランス B-
総合 B
S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ
冒頭のあらすじ
内容的には、突如として世界中で人類の謎の集団自殺が多発するところから始まります。それは最初ロシアで始まり、ついにはサンドラ・ブロックさん演じるマロリーの住むカリフォルニアでも発生しました。
マロリーは妊婦のため通院していましたが、病院内の患者が窓ガラスに自ら頭を何度も叩きつけて自殺します。
外に出ると、人々がそれぞれの方法で命を絶とうとして暴動になっていました。アメリカもロシアと同じ状態になったことを悟ったマロリーは、付き添いの友人の車で”人々をおかしくしている何か”から逃げようとしますが、運転中にその友人も目が虚ろでマロリーの言葉が届かなくなり、停車中の車に突っ込んで横転します。
車から脱出するふたりですが、友人はその後自分からトラックに撥ねられて命を落とします。膝から崩れ落ち呆然とするマロリーですが、親切な男性に助けられ、正気を失っていない人たちが集っている民家に身を寄せました。
次第に彼らは、人々が自殺に走ってしまう原因が、”見てはいけない何か”を目視したことだと突き止めます。仲間のひとりが、『具体的に何を見ると自殺してしまうのか』『それを見るとなぜ自殺したくなってしまうのか』を突き止めようと、街中の監視カメラの映像をパソコンで確認しようとしますが、画面越しにその何かを見ただけでその人は自殺してしまいます。
直接目視しなくても死に至ると判明したことから、彼らは基本的に建物内で籠城生活を送ることを決めます。食糧の買い出しなどやむを得ず外出する場合は、ニーアオートマタの2Bのような最低限の視野と光の感覚が分かる程度の目隠しをし、あとは耳と位置関係を確定させるリードを使って移動することになります。
車の運転も窓ガラスはすべて紙で覆ってナビ画面だけを見て運転します。果たして、彼らはこの状況に何を感じ、どう捉え、どのように生きていくのでしょうか…。
感想
内容的に、目からのインプットを封じられるとこれだけの不自由を味わいますよという疑似体験、見てはいけない何かの正体および見るとなぜ死んでしまうのかを想像する考察、自殺の心理、文化的な生活が崩壊した世界でどう生きるか、という4つの観点で楽しめる作品でした。
しかし、ストーリーの着眼点は自分が生き残ることに集中していて、精神圏に深く踏み込むことなく終わってしまうのが残念でした。続編があるようなので、そちらで詳しく語られるのかもしれませんね。
見ただけで死ぬという防御不可の精神攻撃なので、感情や神経に異常を起こす作用があるのは間違いなさそうです。タイトルのバードボックスというのが、人類が籠の鳥のように不自由を強いられているという意味なのか、それとも何か別の意味があるのか気になるところです。
ここまでお読みいただきありがとうございましたー。
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