私の更年期障害GSM − その1 「女性ホルモンの偉大さがわかった」
今年還暦。
更年期からいよいよ老年期へ突入。
初NOTEから持病の潰瘍性大腸炎のお話をしてきましたが、今回は私が経験した更年期障害のお話をしたいと思います。
正直にお話します。
そうでないと、女性の体の複雑さや更年期障害の辛さが伝わらないと思いますので。
これって更年期?
48歳で閉経し、特に不調を感じなかったので、更年期障害は大丈夫だなと思っていた53歳の時、尿の出にくさを感じました。
膀胱炎かと思い翌日内科へ。
ところが、膀胱炎ではないが潜血があるので泌尿器科へ行って下さいと紹介状が出ました。
ここから、私の更年期障害が始まります。
泌尿器科で尿検査、MRI検査などをやりましたが異常なし。
でも、尿に潜血あり。
この頃から少し出血が始まり、デリケートゾーンに痛みも出てきて、百貨店で働いてましたが、痛みと違和感が強くなり立っていられなくなりました。
ズボンが履けなくなる、歩くと痛い、ドーナツ座布団がないと痛くて座れないなど、日常生活に支障が出てきました。
この症状はなんだ?
泌尿器科で婦人科を勧められました。
そして、徐々に私の体は水をたっぷり含んだスポンジのようになっていった。
婦人科へ
子宮癌などの検査をしましたが異常なし。そこで医師から言われたのが、萎縮性膣炎。
初めて聞いた更年期障害の症状でした。
今はGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と言われてます。
医師も更年期の時に出る症状だと言うだけで、何も説明なく『これを飲みなさい』とホルモン剤が処方されました。
えっ!
いきなりホルモン剤!説明もなく⁇
別の婦人科へ
納得がいかず、別の婦人科へ行きました。そこでは、老人性膣炎と言われ、53歳の私に『まだ早いよね。普通は60歳過ぎてからだけど』と言ってきました。
この医者は何を言ってんだ?
最初に行った婦人科で萎縮性膣炎と言われネットで調べていたので、老人性膣炎という言葉は知ってましたが、医師の言葉に愕然としました。
病気ではないかもしれないけど、精神的にも体力的にも辛いんです!
何故こうなってしまったのかを知りたかった。
私もしつこく、また別の婦人科へ。
そこでも、萎縮性膣炎。
老人性膣炎とは言われませんでしたが、
『ホルモン補充しとけばいいんだよ』と、他の選択肢はありませんでした。
【この時に行った3件の婦人科の医師に共通し ていたのは】
①更年期障害は病気ではないからと軽くみている(時が過ぎれば治る)
②こちらのしんどさはまるで無視して診察。
③ホルモン補充しとけばいい。
④更年期障害についての説明はなかった。
⑤50代前後の男性医師
女性ヘルスケア専門医
なんだか納得がいかず、ネットで女性ヘルスケア専門医を探しました。
見つけたのが、ヘルス外来を設けてる産婦人科でした。
女性ヘルス外来!
今までの婦人科の医師と違って、ヘルス外来の女性医師はニコニコと自分の名を名乗り、『どうしましたか』『今一番辛い事はなんですか』と私に尋ねてきました。
思わず涙が出ました。
この痛み、違和感、体の重さ、やる気が出ないなど、日常生活が変わってしまった悲しさを話しました。
特に、午後からが辛く、夕飯が作れなかった。
女性医師から言われた事
①デリケートゾーンはストレスが影響する
②無理をしなくていいから不安を一つ一つなくしていくこと
③すぐにホルモン剤はいらない、まずは漢方薬から始めましょう(加味逍遙散)
④ヨガはおすすめ
⑤骨盤底筋が衰えると萎縮性膣炎になりやすいので骨盤底筋を鍛えるリハビリ外来に通うこと
最もしっくりとした女性医師の言葉は、
『女性ホルモンがゆっくり減っていけば更年期障害は楽だが、急にガクンと減ると重くなりやすい。』
でした。
そして、女性ホルモンは女性の体を守ってくれる素晴らしいものであると教えてくれた。
閉経して女性ホルモンが減ると、例えば高血圧になりやすくなるなど、様々な敵に囲まれる中で無防備な体になるようなものであると。
ホルモンが少ない状態に体は慣れていくから大丈夫と。
そっか、しんどくなるわけだよね。
女性ホルモン、今までありがとう。
そんな気持ちになった。
この日から
毎月ヘルス外来に通い、漢方薬を飲み、骨盤底筋を鍛えるリハビリに通い、そんな日々が始まりました。
更年期障害はまだまだ続きます。
また、この頃、ネットで更年期障害について検索している時に、ある婦人科医の言葉が腑に落ちた。
それは
『更年期障害はあなたのせいではない。ホルモンのせいです。』
何故腑に落ちたかというと、
『更年期障害は心理的なもの。私は気にしない性格だから更年期障害はなかった』
とある年配女性から言われた事があった。
私はHSPを自覚している。
体の痛みや違和感を感じやすい敏感な私がいけないのかと落ち込んでいたから、ホルモンのせいだ!とわかり、気持ちが楽になった。
以来、『更年期障害はホルモンのせい』と自分に言い聞かせた。
7年程前の出来事ですが、当時は婦人科の医師ですら、更年期障害を甘く見ていると感じました。
今のこの辛さをなんとかしたい。
体も気持ちも重いんです。
気持ちを穏やかに大らかに静かにやり過ごすなんてできっこない!
医療は男性の体を中心に考えられているのではないかと思いました。
7年前と比べて、更年期外来や女性ヘルスケア専門医が増えてきたように思います。
でも、日本はまだまだ遅れてる。
私が感じたそんな話もしていきたいと思います。
毎度ながら拙い長い文章を最後までお読みいただきありがとうございます。
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