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ブサイクは内側も外側もブサイクである

よく「外見じゃなくて内面を見てくれ」という主張があったり、それに対して「外見は内面のもっとも外側だから、外見がよくないのは内面も良くない」という反論もある。

私は外見に気を使えないっていうのは、相手のことを考えることができない人なのだと思う。
もっと端的に言えば、自分視点が強すぎる人。

こういう人は友達も総じて少ない傾向にあると思う。
自分視点が強すぎて相手を気遣えない。
だから、人が離れていく。
人が離れていくから、フィードバックがなくなり、ますます自分視点を強化していく。
そして、周りに親しい人がいないから気を遣う事もなく、外見もますます自分が快適であることだけを求めてだらしなくなっていく。
外見がだらしないので、一緒にいると恥ずかしいと感じる人がまた離れていく。
地獄のループだ。

そしてこういう人は、アイドル、VTuber、ホスト、キャバクラなんかにハマりやすいと思う。
自分視点が強すぎる人は、対人関係に問題があるのでパートナーが作れない。
そして自分の快適さが最優先なので、自己批判(自己修正)しながらより良くなっていく気がない。
そんな人でも孤独感や承認欲求は存在する。
そんな人が自分を変えずにこれらを癒すには、金を払ってチヤホヤしてもらうのがもっとも手っ取り早い。

アイドル、VTuber、ホスト、キャバクラに金を払ってチヤホヤしてもらうと、自分は傷つかずに心の渇きは癒すことができる。
だが、金と時間はなくなり、ますます生身の人間と関わる力を失っていく。
金を代償にそのままの自分を受け入れてもらうということはそういうことだ。
その場での苦しみは逃れることができても、状況は悪くなっていく。
まるで麻薬だ。

自分らしく、私らしく、君らしくなんていう自己愛が氾濫する時代だ。
そういう甘いマーケティングという幻術にかかってしまい、自己批判(自己修正)すること自体が難しくなっている。

そして、仲間を作ることが難しい時代でもある。
かつては、仲間がおかしなことをしていれば指摘して修正を手伝ってくれた。
だが、そういう面倒なことに積極的に関わる人も少数となった。

残念ながら自分で気づき、自分で痛みを受け入れて、自分で修正していくしかないのだ。

まずは、自分視点から少し引いてみる。
そして、自分が相手からどう思われるか、不愉快な容姿、発言、行動、癖はないか。
そういうものを自覚し、修正していくべきだろう。
自分らしくなんて、甘い言葉にのせられずに、人との関係をきちんと作っていく。
人生とはそうしてやって、スタートラインに立つことができるのだ。




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