特権ってなんだ? ~ジェンダーについて考える~
<課題1>
・わたしの「ふつう」や「あたりまえ」は、わたし以外の誰かにとっても
そうであるとは限らない、と受け止める。
・家族や友だちだったら、どんな言葉や行動で不快な思いをさせてしまったのか尋ねる。見えている世界のちがいを追求する。
個人の関係を超えた社会そのものに対しては、どういった構造が特権スコアの格差を生み出しているのか、現状を明らかにして課題解決していく必要があると思う。
…しかし、自分がどのような行動をするかということでいうと、格差を解消できるほどのインパクトのある行動ができるかわからない。
とにかく無関心には、なりたくない。わたしも社会をつくる構造の一部だと自覚する。「わたしは、べつに困ってないから気にしない」そんな態度はとりたくない。わたしのしあわせは、わたしをとり巻く世界の上で成り立っている。目の前で「悲しい、つらい、苦しい」と泣いている人がいたら、どんなに美味しい料理も味がしない。結局じぶんのためか、となりそう。というか、そうである。じぶんのためと誰かのためは、関係のなかで生きている「わたし」には、きり離せないことなのだ。
特権は、固定的なものなのかどうかによると思う。
特権が「本人の労なくして得ることができる優位性」ということなら
「労あれば」得られるのかもしれない。
たまたま見たフィンランド市長のインタビューで「ソーシャル・モビリティ」という言葉を知った。日本語だと、社会的流動性というらしい…。
どんなバックグラウンドを持っていても、だれでも、何者にもなれること。
固定的な場合
傷ついたこと、悲しさ、不安をしっかりと受け止めて
大声をあげて泣きたい。
そして、そのあとは、やさしさに変えて誰かに返したい。
低い特権スコアで生きる。その中で、いかに最大限、楽しく幸せに生きら れるか考える。
安心できる場所、信頼できる人たちがいる居場所を見つける。
心の自由は奪われない、行動は制限されるかもしれないけど。
失わないように、インプットし、創作する。
他の国へ行くこともできるかも?
変えられる場合
声をあげる。
チャンスを探す。支援策、応援してくれそうな人、補助金、勉強…
わたしと、わたしを取りまく環境を変えていく。
高いスコア。
苦労しないですむならば、そちらの方がいい。
できることが多い方が、守りたいものをしっかりと守れるのではないか。
しかし
やっぱり、「わたしのふつう」を「みんなのふつう」だと思い込んでしまって、誰かを、時には大切な人さえも傷つけてしまうのではないか、と不安だ。
平均値は、あくまで平均だ。
2の人もいれば、9の人もいる。
ふつうって意外と儚い。
大学で調査をしていると、ある社会集団の中の多様性に気づかされる。
「一般的には○○だけど、わたしは~~~している」
(同時に多くの人が『ふつう』を意識している)
ふつうやあたりまえの不確かさ、不安定さを忘れないようにしたい。
<課題2>
中学生の頃。
生徒会長になった時に、「リーダーはやっぱり男じゃないと」、「え、ジョシ?」と否定的な声も。
女性にはリーダーは男性がするもので務まらないという前提があった。これも家父長制によるもの?
中には「女の子なのに、がんばっているね」と声をかけてくれた。
何気ない、むしろ励ましのような言葉だと思うが、女の子なのに、というのは関係ないのでは?と感じてしまう。
女性か男性かは、個人の資質に関係あるのだろうか。
逆に男性がリーダーをやるべき、というのは男性にとってプレッシャーになっているかもしれない。
自動ドアでは関係ないかもしれないけど…
デートや食事、なぜ男性が奢るの?学生は、所得に大差はないはずなのに…(もちろん、ありがたいし嬉しい)
「男だから」という理由は違和感。
そして、素直にごちそうにならないと「モテないよ」と言われる。
子どもらしくない。嫌そうに、そういわれることがあった。
小さいころから神社仏閣、読書など「渋いね~」と言われるものがたまたま好きだった。好みが年齢的にマイノリティだったので、好きなモノを好きと言いづらかった。
背が低いことで起きるちょっとした?不都合。
服の丈が基本的に、合わない。丈が合うものを探したり、裾直しにプラス料金を払っている。
平均値から離れているととたんに、選択肢が減ってしまう。
2.日本の男女共同参画の現状のデータを読んで、各自が気づいたこと3つを、チームで共有してください。
➀意思決定機関や管理職の女性比率が小さい
②結婚や出産の年齢以降、女性の正規雇用比率が男性と比較して低い。減少し続けている。→復帰に至らない?
③男性と比較して女性の所得は少ない。
→経済力がある人とない人という対等ではない関係性
3.皆さんはインビジブル国の内閣です。政府が国民に特権スコアを通知した後、この特権スコアは主にジェンダー格差が影響していることがわかりました。インビジブル国のジェンダー格差をなくすためには、どのような施策をとるといいと思うか。
(1)教育(特に幼児~小学生)…多様な男女のあり方を考える、自分がひとりの人間としてやり遂げたいことを考える。
(2)養子縁組の推進…血縁主義の傾向(婚活)、女性は子どもを生む道具?
(3)意思決定機関の多様性…男性枠と女性枠、ニュートラル枠を40%・40%・20%でそれぞれ設ける。企業だと株主も?ニュートラルは利害調整や柔軟性を持たせるため。
・女性枠を設けても興味・関心まで変わるかわからない。
理系大学への女子の進学率。
・そもそも仕事をしている=偉い、家事は労働じゃないという前提がある?
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