一橋世界史に向けた世界史勉強法の概要について
こんにちは。今回は一橋世界史に向けた世界史勉強法について書きます。これは、あくまでもぼくの勉強法です。これを読んでいる受験生のみなさんはこの勉強法をまるっきりまねる必要はありません。というよりも、まねているだけでは絶対に成績は伸びないと思います。誰かの勉強法を見たら、それを参考にする程度にして、自分なりに考えて勉強法を模索する必要があると思います。よろしくお願いします。
論述を意識した勉強を!
まずはじめに、世界史というよりも受験勉強をする上で大切にしていたことを話します。それは、受験で問われる形で勉強するということ。どういうことか、例を挙げて説明します。
古文単語を勉強する際、受験生は必ず「古文単語から現代語へ(現代語訳)」が出来るように勉強すると思います。「現代語から古文単語へ(古文訳)」を出来るようになる必要はありません。それは受験において古文という科目のもつ特徴によるものです。つまり受験古文では「古文を現代語に訳せればいい(現代語訳できればいい)」という特徴。現代語を出されて古文単語を答えられるようにするという覚え方はナンセンスと言わざるを得ません(古文単語を意味別にまとめて体系的に覚えようとするのは効果的なときもあります)。
以上、当たり前のことを話しました。でもこれは世界史にも当てはまります。一橋の世界史では論述しか求められていないのです。ですから早稲田や慶應レベルの細かい一問一答の知識を詰め込んでみても一橋の世界史にはあまり役に立ちません。古文が読めるようになるために「古文訳」を練習するのと同じように、とても非効率です。
一橋世界史の出題傾向に合わせて論述を意識した勉強をするべきです。
ですが、いま「一橋の世界史でも一問一答的な問題が出ることがあるじゃないか!」と思った方、大正解です。そのとおり一橋の世界史でも一問一答的な問題が出ることがあります。それにはどのように対応していくのか。それは簡単です。答えは、
「論述を意識した勉強をしていれば自然と出来るようになる」です。
「世界史を語れ!」
では、その勉強法とはいったいどんなものなのか。ぼくがその勉強法にいきついた経緯を話します。
ぼくの学校では、高校1年のときに世界史Aの授業がはじまり、文理選択後の高校2年から高校3年まで世界史Bの授業がありました。ぼくの友達にはひときわ優秀なK君がいました。K君は小学校の頃からの友人でした。K君は中学校時代には不登校気味でなかなか学校に来ていませんでした。しかし、高校に入っていきなり最初のテストで1位をとってました。じつはぼくは高校から世界史を得意科目にするべく、必死に世界史を勉強していました。でもぼくはK君に一度も勝てなかった。そんな天才のK君をぼくは尊敬していました。K君は世界史のテストでは上位をとり続けました。そんなK君に学校からの帰り道、世界史の勉強法を聞く機会がありました。ぼくはK君の言葉に衝撃を受けました。
「ひとりで世界史の授業をするといい。単語の暗記に終始するのではなく、世界史を理論的に捉えると忘れることがない。」
こういうことを言っていました。
ぼくはすぐにかれの勉強法を取り入れました。そしていちど世界史の流れを「理解」すれば忘れづらくなっていることを実感しました。
具体的な勉強法
以下、具体的な勉強法を紹介します。参考にして、自分に合わせて改良してください。
①世界史がまとまったノートや参考書を用意する。
たとえば授業中に板書をうつした授業用ノートや世界史実況中継やナビゲーターのうしろに付いているまとめノートなど。これに論理的な繋がりを意識してどんどん書き込みをして世界史の流れを論理的に「理解」します。「暗記」ではありません。「理解」です。
②制限時間をとってひたすら流れを「おぼえる」
世界史の流れをまとめたノートや参考書のおぼえる範囲と制限時間をもうけて、時間内に流れをおぼえます。「時間内」というのもポイントです。完璧に覚えようとせずひとまず全体の流れを確認する程度です。ぼくの場合ノート2ページくらいにまたがっている一つの流れ(「ルターの宗教改革」など)を20分くらいでやっていました。
③暗記したものを何も見ずにアウトプット
暗記したものを流れに沿ってアウトプットします。わからなくなったらノートをすぐ見てもいいし、見ずに続けて後で見てもいいと思います。
ぼくの場合はこのときに白紙に流れを書いていました。書くことでノートのどこに書いてあったかを再現することができて思い出しやすいし、実際の入試ではこのように構想メモを書くのでそれを想定していました。また友人のK君は書かずに口で唱えていたらしいです。そのほうが時間がかからず効率的と言っていました。
やりかたは自分のやりやすいようにしてください。ぼくも手が疲れたときやリフレッシュしたいときにはブツブツとつぶやいていたような気もします。
④分からなかった箇所を確認
分からなかった箇所をチェックします。マーカーで線を引いておくなどしてもよいと思います。
ぼくはこの1回目の時点ではほとんど覚えられなかったのでマーカーは引きませんでした。1回目に覚えられる人はなかなかいません。K君は1回で覚えていたようですが....…(恐ろしい!)
⑤もう一度何も見ずにアウトプット
分からなかったところを確認したら、すぐに2回目をやりましょう。今度は驚くほどスラスラ思い出せるはずです。すらすら思い出せてめちゃめちゃ気持ちいいです。1回目とは比べものにならないほど記憶に残っています!
それでも分からなかった箇所は3つくらいあるはずです。ぼくはそれをマーカーでチェックしておきました。
まとめ
ぼくはこのように授業の復習をしていました。定着度が全然違いました。論述で使えるような表現がすぐに身につきました。一問一答にも完璧に答えることが出来るようになりました。新たな単元への理解も深まりました。このように良いことしかありませんでした。ぜひこの勉強法を参考にして、自分なりに改良してみてください。読んでくれてありがとうございました。