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いけばな歳時記 フジ
フジは、マメ科右巻きツル性日本原産の樹木。春~初夏に咲く淡紫(藤色)の花は房状に長く下がり見事です。水揚げが難しく、よくアルコールを使っていましたが、今はフジ専用の水揚げ剤もあります。
作例はガラス花器にフジ一種でいけています。花と葉の縁切りや、ツルの動きの見せ方を工夫するなど、楽しみの多い花材です。→広瀬テキスト75p
![](https://assets.st-note.com/img/1682725025877-TtOZ6lFFQ2.jpg?width=1200)
上右 フジ・シャクナゲ 刷毛目マット釉花器(藤平正文)
上左も一種いけ、縦長の構成は上下のつながりの見せ方が要です。上中下にフジの花を配置して、上段下に葉を置いています。「一種いけ」「縦長の構成」→広瀬テキスト53・75p
上右 主材を向き合わせにして客材を包み込むようにいける「主材の方向性(向心)」の見本花です。 →広瀬テキスト48p
![](https://assets.st-note.com/img/1682680442918-um5g0f4vUQ.jpg?width=1200)
上右 フジ一種いけ 淡青釉水盤
上左・右 これらも枝を水盤の角に噛ませてバネで支えて立ち上げていますが、「アーチ」の手法とは少し異なり、柔軟なフジ枝のバネを花器に沈めて使っています。「水盤を使って剣山無しでいける」→広瀬テキスト80p