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いけばな歳時記 フジ

 フジは、マメ科右巻きツル性日本原産の樹木初夏に咲く淡紫(藤色)の房状に長く下がり見事です。水揚げが難しく、よくアルコールを使っていましたが、今はフジ専用水揚げ剤もあります。
 作例はガラス花器フジ一種でいけています。縁切りや、ツル動きの見せ方を工夫するなど、楽しみの多い花材です。→広瀬テキスト75p

                   上左 フジ一種いけ 青磁花器(広瀬典丈作 水無方藍窯)
                     上右 フジ・シャクナゲ 刷毛目マット釉花器(藤平正文)

 上左も一種いけ縦長の構成は上下のつながりの見せ方がです。上中下にフジを配置して、上段下にを置いています。「一種いけ」「縦長の構成→広瀬テキスト53・75p
 上右 主材を向き合わせにして客材を包み込むようにいける「主材の方向性向心)」の見本花です。 →広瀬テキスト48p

                   上左 フジ・カーネーション プラスチックS形水盤(草月蘭)
                    上右 フジ一種いけ 淡青釉水盤              

 上左・右 これらも水盤に噛ませてバネで支えて立ち上げていますが、「アーチ」の手法とは少し異なり、柔軟なフジ枝バネ花器に沈めて使っています。「水盤を使って剣山無しでいける→広瀬テキスト80p

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