いけばな歳時記 カーネーション
カーネーションは、地中海~西アジア原産。チューリップ同様トルコで栽培化され、西洋で品種改良が進みました。日持ち・水揚げも良く花色も豊富で周年出荷されます。二十世紀初めのアメリカで、母の日にこの花を贈る習慣が始まり、日本でも5月の母の日が歳時記上の季節でしょう。
投入で花を上向きに持ち上げたい場合には、花が大きく重いと花茎の節の部分で折れやすいので、根叩きなどの矯めには注意が必要です。「投入基本立真型のいけ方」→広瀬テキスト26p
作例はキャベツの前にカーネーション一輪とガーベラ2本を押し出して奥行きを作っていますが、カーネーション・ガーベラを下向かせないために、花茎を回しながら腰の強さを確かめ、折れてしまわないよう注意して根叩きします。「投入の留め方」→広瀬テキスト39p
上左は、マッスにしたカーネーションを起点にしてモモの枝をやや放射状に方向づけています。「主材とその方向性」→広瀬テキスト48p
上右は「デザイン演習-曲げる・折る」 →広瀬テキスト78pの見本花。
上左は「自然調の基本」手順動画の見本花。→YouTube動画。→広瀬テキスト45p。上右はノバラ・ギシギシによる複合的構成→広瀬テキスト50p。