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いけばな歳時記 ドクダミ
ドクダミは、臭気のある東アジア原産の多年草。民間薬として使われ、別名「十薬」とも呼ばれています。4枚の白い花弁に見えるのは苞と呼ばれる部分で、中央に密集した黄色い部分が花の集まりです。
上作例は、作中心に白いアジサイを入れ、方向性を上と左に取ったドクダミで、白と緑を基調とした地味な構成です。ドクダミの茎の赤紫がスパイス効果を醸します。(残念ながら画像では見えていません。)
![](https://assets.st-note.com/img/1686297332102-APxr7AaZDb.jpg?width=1200)
上左は、これも白と緑を基調とした地味な構成です。清楚な雰囲気のドクダミを強調しています。
上右は、ドクダミの一種いけ。俳句で言えば「一物仕立て」のようにも思えますが、いけばなでは花材と花器の対比が大きな切れを作っていて、野の花の格調を引き出すのに、南宋青白磁水注は似合っていると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1686298781284-nPSybmbJeA.jpg?width=1200)
上右 ドクダミ・ガクアジサイ 白磁水注(富本泰治作)
上左もドクダミの一種いけ。この器は川上金一作。
上右はドクダミに青みのガクアジサイを配しています。器は富本泰治作。