いけばな歳時記 サンキライ
サルトリイバラは東アジアの山野に自生し、いけばなでは通称サンキライと呼ばれるツル性低木。春に黄緑の小花も咲きますが、ジグザグの枝振りや丸い葉・初夏~晩秋に緑~赤に色づいていく実が魅力的です。熟した実は水から出してもシワにならず、リースも作れてクリスマス・正月飾りに使えます。翌年にかけてゆっくり色褪せ褐色に変わった実色も悪くありません。
上作例は、色褪せのサンキライにイヌタデ・カラスウリを合わせました。
上左 広瀬典丈・広瀬さちよ作陶展の添え花。まだサンキライは緑の季節です。→広瀬テキスト99p
上右 アセビ・サンキライによる掛け花生け→広瀬テキスト35p
上左 サンキライとオトメツバキを縦横の取り合わせで切っています。
上右 ボク・サンキライとタニワタリ・ストックの組み合わせで切って、対比を作っています→広瀬テキスト52p