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NEW WAVE おすすめバンド 第3回 THE SMITHS(ザ・スミス)
ある意味80年代のバンドで一番影響力のあったバンドがこの“ザ・スミス”かもしれません。
余りの独自性故にU2とかREMにクラスのビッグバンドにはなれなかったけれど。
最近も彼らに関連する映画が立て続けに公開されたりして、その影響力は解散から40年近くたった今でも健在です。
という私も未だに定期的に聴いてます。まさかティーンエイジャーの頃に年食っても自分がスミスを聴いているとは全く思いませんでしたけどね。
結局人の中身はなかなか変わらない、変えられないってことでしょう(笑)
大学生の頃はバブル絶頂期でしたので、学生間でもクラブ(踊るやつ)とか高級レストランで彼女とディナーとか、ブランドの洋服に身を包んでコンパとか、何かと背伸びすることがイケているとされた風潮・文化がありました。
所謂、お金と学歴とルックスが全てみたいな….
今考えると非常にアホらしいですが、その頃の多くの若者達はその空気感からは逃れられないような風潮がありました。
そういうのに対しては非常に反抗的だった自分でさえ、つきあいだから仕方がないと自分にエキスキューズしながらも、世間に合わせたりしたこともありました。
でも、所詮ストレンジでアウトローな私はそんなのに馴染めるわけ無く、すぐに独自の過ごし方、“クラブではなくライブ、高級レストランではなくタワレコ、コンパではなく旅”にシフト。
やっぱり、自分には圧倒的にそういった過ごし方の方が楽しかったから。
今みたいにSNSもネットもない時代でしたから、同じ趣味の仲間になかなか巡り合えず、大体一人か、オリーブ女子(懐)であった当時の彼女と二人で行動ってのが多かったです。
そんな自分にピタっとはまったのが、ザ・スミス。
文学おたく少年である、モリッシーの“学校で先生にしばかれたから家に帰りたいよー”とか“二階建てバスに車でぶつかって、好きな人と一緒に死ねたらサイコーやん”とか、“仕事がやっとこさ見つかったよ!はぁーなんて惨めな僕”とか等など
ネガティブ感満載の歌詞世界。
一方でクラシックロック、パンク、フォーク、トラッド、ファンクなど様々なジャンルの音楽に精通し、それを独自のセンスで消化するジョニー・マーの作曲能力と鮮やかなギタープレイ。
この鉄壁の二人が作る楽曲は概して、一般的には少し受入辛いものでしたが、この国においても、地元英国ほどではないものの、音楽にうるさい人達の間では、ちゃ~んと人気があり、その類いの雑誌とかのバンド人気投票で一位をとってた気がします。
結局、かれらの魅力を端的に表すと、レベルの高い楽曲に乗って世間に馴染めない自分、変わり者の自分、それらを自覚しつつ、開き直ったかのようにモリッシーのヨーデルのような唱法で歌われる時に感じる、解放されたカタルシスにあると思います。
“世間とズレてて何がわるいの~常識にとらわれている、あなたたちより僕のほうが自由だし、本当は賢いしイケてるよ~ん、ハーハハ~ン(笑)”てな感じでしょうか?
少なくとも、当時、世間の雰囲気に馴染めなかっ私は、彼らの音楽には救われましたし、各CDのブックレットは歌詞の和訳を読みあさってボロボロです。
惜しむらくは一度も来日しないままで解散、ライブは映像の中でしか体験できなかったことかも知れません。
何度か再結成の話もありましたが、もう今更はいいかな。
でも、彼らの世界観、音楽は今後何年も新しい世代にも受け継がれていくと思います。
以下、おすすめアルバムと動画を貼っておきます。
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結局このPVにグッとくるかこないかですね(笑)
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