ドキュメント72H 金沢大きな図書館で
図書館と聞けば、「無料で本を借りられる場所」と捉える人が大半らしいけど。図書館司書の方に聞けば、本を届ける場所というより、「本に記録された情報、文化、教養、知識を万人の手に届くものにする公的な仕組み」と考えているという。
この図書館、本当に市立図書館なのと初めてきた人。おしゃべりだってOKの図書館。贅沢なスペースのところどころに椅子が500脚もある。みんなの居場所。
仕事の息抜きに本を眺める人には素敵なオアシス。
産休の間に、家を自分のスキなように快適にする女性、旦那さんには副業の本を借りてった。
料理人の方は、55年立ってもまだまだ勉強中、一生修行。
イチジク買って、図書館で本借りて、家に帰ってお菓子作る未来のパティシエ。
セクシャルマイノリティについて研究する人は、本が息苦しさから逃れる避難所と言ってた。
ごはんを食べてよしのスペースもある。親子が二人だけの時間。娘は勉強、母は読書。時々する話は恋バナではなくお父さんの愚痴。頑張れお父さん!
朝一番に読むの新聞の意味は、世間と離れたくないから、と語った喜寿の人。みんな同じ、ご同輩が沢山新聞を読んでた。
絵本コーナーは、子どもの遊び場。有り難や。
就活中の大学生は、卒論のテーマとは関係ない歌集を借りてった。
被災地でボランティアしてる人。自己満足にならないように自分を掘り下げる。
能登地震から避難してる人は、図書館でエネルギーチャージ。心の避難所。
人が一人いなくなると小さな図書館一館分の情報が無くなるのと同じくらいらしい。人間の溜め込む情報の量はなかなかのもの。
人の集まる図書館は、情報、文化、教養、知識とともに心の安堵も与えるところらしい。
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