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ひと足早い春の女神
大柄な30代と思しき女子。白の半袖Tシャツにジーンズ。暑かったのか、白いダウンを脱いで空いてる電車の中の左脇に置いてる。右脇には帆布生地の白いバッグが投げ捨てられている。彼女の座る空間だけ、黄土色のシートから浮かび上がってる。ご本人は、目を閉じてグースカしてる。その豪快さに目が留まった。潔くもあり、神々しくもある朝の光景。
ああ、ここ日本だ。安全神話がまだ生きてるのかも。
と、思ったら薄目を開けて場所を確認。電車が止まってドアが開いたら降りてった。
ひと足早い春の女神だったか。