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『虫籠の中のセミ』!

数日前。
おそらく夏休み中の親子、お父さんと小学生の男の子。
男の子は手に『虫籠』を持っていた。ふと見ると中に『蝉』。
いかにも長閑な『親子夏休み風景』だが、蝉が極端に少なくなっているこのところの夏。このせみは『ああ捕まっちゃたか』と思った。
そして更に思ったのだ。
古来『雉も鳴かずば撃たれまい』と言う『格言』があるが『セミも鳴かずば捕まるまいに』。きっとあの捕まったセミは近くにある公園の樹木の中で大きな声で『鳴いていた』に違いない。
『セミ』は地上に登場したら『鳴かぬ訳』にもいかぬだろう。仕方がない。この頃では鳴いている姿を見るだけで充分だが昔は私もすぐに捕まえた者だから。今思えば『かわいそう』な事をした。
それにしてもこの夏まだ『ミンミンゼミ・ツクツクボウシ・ひぐらし』の鳴く声を聞けずにいる。
さては『セミたち』は『雉』に学んだのかも知れぬ。『鳴いたら捕まえられる』。それでこの夏も『息』を顰めているのかもしれない。
『蝉の知恵』だ。

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