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学生幕末オタクの山口旅

 どうも、ドイツ留学中の大学生幕末オタクです。今回は私が留学前に山口旅行でこだわっていたことを紹介していこうと思います!



目的地

 目的地は言うまでもなくほとんど萩か下関です。また、目的地の決め方にもこだわっていて、二つのことを意識しています。
 一つ目は、「絶対にやりたいこと」や「テーマ」に合わせて決めることです。例えば、2024年2月に高校の時の友達と行ったときは「萩で男装をして歩く」で、和服で男装をして萩市内を練り歩きました。
こうしないと、萩や下関は見るところがありすぎて時間が足りません!正直、住みたいレベルです。なので、行動範囲を絞るためにも「絶対にやりたいこと」や「テーマ」を決めるようにしています。

男装した時の写真


 もう一つ意識していることとしては「人の少ないところに行く」です。余裕があるときは毎月下関に行っていたのですが、今まで(というか、人生で)一度も唐戸市場に行ったことがありません!その代わりに、地元の人しか行かないようなカフェや定食屋さんに足を運んでいます。

唐戸市場から西に1kmほどの所にある
ウミノネコーヒー


東行庵近くのYH SPACEの
奇兵隊定食


アンティーク&オールディーズ喫茶室の
ベーグルと晋作抹茶ラテ


旧下関英国領事館のカフェで
アフタヌーンティー


 今まで行ったお店は、どこも1000円〜2000円程度で楽しむことができ、特にウミノネコーヒーさんは1800円でカレー、サラダ、コーヒー、ケーキがセットでした。カレーもコーヒーもこだわっているお店で、とても美味しかったです!
 また、YH SPACEさんは1000円前後でこのボリュームです。しかも、スープと味噌汁はおかわり自由。さらに、店主さんが「高杉晋作の愛刀の模造刀あるけど写真撮る?」と声をかけて下さります!
 どこのお店も「幕末が好きな子だ」と分かった瞬間、積極的に話しかけて下さって、とても親切にしていただいてきました。このコミュニケーションを続けるために、人が集まるような場所ではなく、地元の人が集まったり、あまり知られていないようなお店に行くことを心がけています。


移動手段

 萩までの移動手段は基本的にバスです。バスは三種類あり、湯田温泉から出る通称「神の乗り物」、新山口駅から出る「防長バス」と「スーパーはぎ号」です。基本的には「神の乗り物」に乗りますが、予定によっては「防長バス」を使うこともあります。
 萩市内は徒歩で巡っています。理由としては「長州藩士の気分になれる」からです。当時は基本的に徒歩移動です。なので、私も長州藩士を見習って徒歩で移動しています。特にテンションが上がるのが高杉晋作の生家から松下村塾まで歩くときですね。彼は深夜に家族や親戚に内緒で通っていたそうで、夜に歩くのが一番おすすめです。
 下関まではJRしかないので、JRで移動しています。史跡巡りはバスや徒歩で行い、たま~に知り合いの幕末オタクの方と一緒に車で巡ったりします。これもまた「長州藩士の気分になる」ためにやっています。



持ち物

 持ち物にもこだわりがあります!基本的に以下の通りです。

  • ICカード(Apple payが使えない時用)

  • 水筒(ペットボトル代削減のため)

  • 御朱印帳

  • 100名城スタンプ帳

  • ノート2冊

  • 筆記用具

  • ファイル

  • 推しのグッズ(アクスタ、アクキーなど)

  • 幕末関係の本

  • COACHならぬKOCHI(高知)の財布

  • スマホ

  • モバイルバッテリー

一番こだわっているのは御朱印帳と財布ですね。
 御朱印帳は中学2年生の頃から集めており、現在3冊目が東行庵の高杉晋作の御朱印帳になっています。4冊目は松陰神社のクラウドファンディングの返礼品である限定御朱印帳を使う予定です。

歴代の御朱印帳


 次に財布なのですが、これは私の20歳の誕生日祝いに自分のために買ったものです。「20歳になったんだしブランドの財布を持ってみたいけど、PRADAとかは高いからな......」と思っていたところ、運命的な出会いをしました。一瞬COACHに見えるので、友達からは「え、COACH買ったの!?」と言われます。なので、正直に「うん、KOCHI買ったんだ!」と言っています。長州だけでなく、土佐も好きなのでKOCHIの財布にしています。ユーモアがあるし、財布も可愛いし、パッキングも面白いので気になった方はぜひ買ってみてください!

KOCHIの財布


なんと、緩衝材が食べられる


 また、ノートや筆記用具を何に使うのかという話なのですが、これは博物館に行ったときに展示物の内容や学芸員さんの解説をメモするために持っています。
 2冊持っているのは、幕末の勉強用フィールドワーク用です。フィールドワークはデザインの勉強のために持っていて、訪れた博物館の展示の好きなところや気づいた点をまとめています。これは森ビルの方のお話を伺った時に実践しようと思ったことで、無地のノートを持ち歩いて、気づいたことや考えたことをすぐにメモできるようにしています。また、解説を聞いている訪問者の傾向などをメモすることもあります。



服装

 服装もこだわっています!「え、そんなところも?」と思うかもしれませんが、大切なんです。実は幕末オタクは「推しに会いに行く」ために「推しのお墓参り」をすることがあります。その時に「推しに見せられる格好」を心掛けています。
 私はFGO(Fate/Grand Order)が好きなので、東行忌にはFGOの吉田松陰先生モチーフの格好をしました。上は青と白のストライプのシャツ、下は白いワイドパンツ、靴は白いスニーカーです。また、夏は「SHOKA SONJYUKU」と書かれたカレッジTシャツを着て山口市内を歩きました。ちなみに、後ろの襟のところに高杉晋作の家紋が入っています。
 推しへの愛を見せつつも、推しに失礼のないような恰好を心掛けています。



神社に参拝するとき、お墓参りをするとき

 神社に参拝するときやお墓参りをするときにも心がけていることがあります。それは「願いを述べないこと」です。「いや、お墓参りなら分かるけど、神社はいいでしょ」と思うかもしれません。しかし、神様として祀り上げられた長州藩士の皆さんは願いを叶えてはくれないと思うのです。

万巻の書を読むに非ざるよりは、寧んぞ千秋の人たるを得ん。
一己の労を軽んずるに非ざるよりは、寧んぞ兆民の安きを致すを得ん。

吉田松陰先生語録38

これは松陰先生の言葉です。
「たくさんの本を読まなければ、人々の記憶に残るような人にはなれない。自分の苦労を惜しむようでは、世の中の人の役には立たない」
という意味があります。
このような考えを持っている松陰先生にただ「頭が良くなりたい」と願っているようでは、松陰先生に叱責されるのではないかと思うんです。そこで、願いを述べるのではなく、自分の目標や将来を宣言して「そこに向かって努力をするので、見守っていてください」と願うようにしています。
これをお墓参りでも実践していて、私は東行忌で「留学先のドイツでたくさんの知見を得て、それを日本で活かしていきます。留学先での勉学を見守っていてください」と宣言してきました。

実際に効果があるかはスピリチュアルな話になるのでしませんが、松陰先生や長州藩士との「約束」をした気持ちになって、志を持ってひたむきに努力することができる気がします。



旅費

 旅費はめっちゃ大事です!!!学生なのでそんなに多くはかけられません。萩や下関までの交通費や博物館の入場料は必要経費ですが、その後の交通費、食費などは個人的にそこまで必要な経費ではないです。なので、ギリギリまで削ります。
 「食費まで削って大丈夫?」と思うかもしれません。正直、大丈夫じゃないです。めっちゃお腹空くし、体重減少に繋がっちゃいます。でも、外食をすると高いときは本当に高いので、1000円前後に収めるということを心掛けてます。また、史跡巡りに夢中になっていると普通に昼食を食べ損ねるので、適当なカフェセットを注文したりします。留学前は留学費用を貯めるために費用を削っていた面もあるので、留学後は大丈夫だと思います……!
 また、とてもありがたいことに知り合いの幕末オタクの方とばったり出会って、送迎してくださることもあります。本当にいつも大変お世話になっております……!



おわりに

 こんな感じで学生幕末オタクは幕末旅にこだわりを持っています!振り返ると意外とたくさんあってびっくりしました。学生ならではのこだわりから、幕末オタクならではのこだわりまでいろいろあったと思います。ぜひ、私のこだわりを参考に山口幕末旅行をしてみてください!
 山口旅行で質問がありましたらコメントやXのDMにて相談を受け付けております!また、質問箱を設置しようと考えているので、そちらに投稿していただいても構いません!萩や下関だけでなく、防府、美祢、岩国、山口市の観光地でも大丈夫です!それ以外の都市はまだ模索中なので、ご了承ください。



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