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ちっちゃ〜いシェーバーを買った【ラムダッシュ パームイン】

今朝、日課である髭剃りのために電動シェーバーをいつも通り手に取った。顎にシェーバーを押し当て電源ボタンを押すも、何も反応がない。「充電切れか?」と思い充電ケーブルを差し込むも、相変わらず反応がない。
…まさか、壊れた?

別れは突然にやってくるものである。初めて髭が生え出した頃から使用していたので、10年以上使っていたことになる。流石に寿命か。電源ボタンを押しても、「ヴヴ…」と弱った子犬のように微かに震えるだけで、とても髭を剃れるようなパワーは残っていなさそうだ。

命絶えた相棒

相棒との突然の別れは耐え難いが、社会人をやっている以上、髭を剃れないのは死活問題だ。新しいシェーバーを手に入れるため、すぐさま私はビックカメラに足を運んだ。

思えばこれまでは親に買い与えられたシェーバーしか使ってこなかったので、自分でシェーバーを買いに行くのは初めてだ。価格帯もわからないし、性能の良し悪しもいまいちわかっていない。

ビックカメラの電動シェーバーコーナーに足を踏み入れる。そこには多種多様な電動シェーバーが私を取り囲むように配置されていた。
これまでの人生で電動シェーバーに興味を抱いたことなど1mmもなかったので、未知のハイテクさにまず圧倒された。私のまだ知らない世界がこんな所にあったとは。それもビックカメラの4階に。
並べられた電動シェーバーを見渡す。まず驚いたのは、価格帯の幅広さだ。数千円台のシェーバーもあれば、高いもので5万円するシェーバーもある。
どうやら、刃の数が多いほど効率よく髭を剃ることができ、その上肌への負担も小さくなるらしい。高価格帯のものは大抵5枚刃、6枚刃だ。

「刃の数が多いほど、性能が良い」というのはシンプルで分かりやすい。せっかくなので、5枚刃以上あるシェーバーを買うことに決めた。その中で、一際異彩を放つシェーバーがあった。

ちっっっっちゃ!!!!!!

目にした瞬間、笑ってしまった。
え、ちっっっっっっちゃ!!!
ほとんどのシェーバーがT字型なのに対して、このシェーバーは持ち手部分が存在しない、簡素なデザインをしていた。持ち手部分ってなくしちゃって問題ないの?シェーバーの協会にルール違反だと恫喝されない?大丈夫?
そもそもどうやって剃るのか。店員さんの説明によれば、刃の部分(T字型で言う「一」の部分)を持って普通に剃ることができるらしい。持ち手って別にいらなかったんだ…。

性能的には5枚刃で問題ないことと、デザインの斬新さに惚れて、結局その「持ち手」なしシェーバー「ラムダッシュ パームイン」を購入することに決めた。値段は4万円ちょっとだったかな。ブラックは売り切れていたので、ホワイトを購入した。

「早く剃ってみたい!!」と期待に胸を膨らませ、帰宅してすぐ開封した。まず驚くべきことに、そのシェーバーは可愛らしいケースに収められていた。

ケースかわい〜〜〜〜〜〜〜

これは非常に良い。もともと私は、電気シェーバーのゴテゴテした、どこか威圧感を感じるデザインが苦手だった。刃が剥き出しだし、「THE・おじさんの持ち物」って感じのデザインがどうも苦手だ。
それがどうだろう。「ラムダッシュ パームイン」のケースは卵のように丸みを帯びたデザインであり、威圧感どころか可愛らしさしか感じない。まさか電動シェーバーを愛おしく感じる日が来るとは思ってもいなかった。

開けるともっとかわい〜〜〜〜〜

肝心の剃り心地はどうだろう。シェーバーを顎に当て、電源ボタンを押してみる。これは良い。持ち手がないため、肌に刃を当てる強さを手で加減することができる。剃れ具合も全く違う。これまで使用していたシェーバーよりも、短い時間でより深く剃れていることが分かる。
もちろんこれまでは「持ち手」ありシェーバーを使っていたので、若干の違和感は感じるが、慣れれば全く問題ないだろう。むしろ持ち手なしの方が、手で直感的に操作できる分剃りやすいのではないか。

これまで髭剃りはただ面倒な時間だったが、今は早く髭を剃りたくてしょうがない。今まで全く興味がなかった生活品を思い切って高性能なものに変えてみると、QOLが上がった感じがして気分が高まる。
あー、早く髭生えないかな!!!!!!


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