指折り数えた「世界が変わる日」

『髪を染めると世界の見え方が変わる』
これは間違いない。

私が初めて髪を染めたのは、2010年3月4日の事。
鮮明に日付を記憶している理由は、高校の卒業式の翌日だったから。
校則がすごーーーく厳しい私立の女子高に通った３年間。
そんな中で、バレない程度に髪色が変わるヘアシャプーなんかを試して楽しんでいたっけ。なんでもない毎日が楽しくて仕方なかった高校生活だった。

卒業式は3月3日。女子高ならではの日取りだ。
その頃既に、共学に通う友達は女子高組より少し早めに卒業式を終えていた。
早々に美容室に駆け込む共学組を、うずうずしながら見守っていた事を思い出す。

そうして迎えた人生初カラーの日。
色の注文の仕方なんて分からなくて、「大学生になるので、とりあえずいい感じに明るくして下さい！」という無茶振り（笑）改めて、こんなに適当で、何の注文にもなってないリクエストに応えてくれる美容師さんって偉大な職業だ。

鏡に映った自分を見た時の”生まれ変わった感”は今でも忘れない。
長さを大幅に変えた訳でもないのに、髪色が明るくなっただけで、気分が上向いた瞬間は鮮明に覚えている。

あれから10年以上が経つけど、「世界を変えたい」と思った時、私はやっぱり髪を染める。季節が変わる時、新しい出会いに期待する時、何より自分の心に栄養を与えたい時。

これから先、年齢を重ねておばあちゃんになっても、ヘアカラーを楽しめる人生を歩んでいたい。目標はカッコいいアッシュ系の髪色に、真っ赤なリップで棺桶に入る事👵

さて、今度はどんなカラーにしようかな🏃

#髪を染めた日