トモコレはエロゲー
トモダチコレクション新生活(以下トモコレ)というゲームをご存知だろうか、これは僕の青春だった。ある島でマンションの管理人となったプレイヤーは各部屋の住人の不満を解決してあげたり、遊び相手になってあげたり、恋愛相談を聞いてあげたりと、その住民は自由に作れて非常に遊ぶ幅が広いゲームである。
何より僕が好きだったのは終わりがないことだった。トモコレに限らずそうなのだが、僕はRPGだったり何かを目指すのが明確にあるゲームが長続きしない。ドラクエ11はシルビアが仲間になった所で3年以上が経過している。アクションRPGはまだ出来るのだが、RPGは地道にやっていくというのがあまり好きではないのかもしれない。変わってトモコレは本当に終わりがない。永遠に島での住民たちのスローライフを眺めるゲームで、大して刺激があるわけではないのだが、何故か当時はドハマリしていた。
ハマった理由は前述の通り終わりがないこともあるが、大きな理由として、エロいと思える要素が多くあったからだと思う。
僕は保育園の頃にルイージとデイジーがキスしているイラストを見てから性に目覚めてしまい、スマブラXのキャラ選択画面でピーチを選択してピーチのアイコンにブラウン管越しにキスをしていたクソキモガキだった。結果、トモコレは僕の性の餌食となってしまった。
まずエロ要素として、「大人スプレー」という存在がある。未成年の住民を対象に使えるアイテムで、そのスプレーをかけると一時的に身長が著しく伸び、大人の姿となり1日大人気分で外の世界を楽しむ、というものだ。これだけでも十分エロスなのだが、当時の僕を興奮させた点はもう一つある。
それは未成年でも大人スプレーを使えば結婚できるという点だ。トモコレの世界観は恋人は年齢を全く気にしないくせに結婚するとなると「未成年だから…」と住民が結婚を渋る謎仕様がある。それを解決するのが大人スプレーで、何故か結婚を決めた時に大人スプレーをかけると効果は永遠に持続する。それが良かった。当時から子供と大人が結婚することはありえないことだと何となく思っていたし、それが良いことでは無いというのも分かっていた。だから尚更その背徳感がたまらなくエロかったのだ。
あともう一つ、好感度の表示である。トモコレには各住民同士の関係性が見えるようになっている。
こんな感じで交流を深めていけばいくほど好感度は上がり、場合によっては親友になったりする。これもこのゲームの魅力の要素の一つだ。そしてて勿論恋人にもこのような好感度がある。
これを見て何か想像できないだろうか、そう性行為の際のお互いの熱の入り具合である。やはり舞台は離島、遊園地や公園といった娯楽施設は多少はあるが、やはりそれだけでは飽きが来る。離島で気ままなのんびりライフにもMii達は迸るような刺激が欲しいと思う瞬間があるはずで、恋人がいるならやることは言わずもがなだろう。そこで想像できるのは好感度から見られる互いがどれ程の熱意で行為に及んでいるかというこどだ。
例えば、一方は「ちょっと不満」でもう一方は「結婚したい」の状態だったらどちらかが一方的に性欲をぶつけるのに対してそれに渋々答えるような義務Hを各Mii で想像できるのだ。そしてそのパターンが7×7で49通りあり、Miiの組み合わせを入れたら無限大だ。
今まで書いてきた2つのエロスに共通するのはトモコレはプレイヤーが想像できる幅が非常に多くゲーム内に散りばめられているのだ。各住人の部屋をリフォームして、いろんなシチュエーションでのプレイを想像できたり、ゲームには催眠術キットなるものも存在したりと、エロに繋げられる要素があまりに多く存在する。他にもMiiに後ろを向かせ、背中をなぞるとくすぐったがり赤面するという仕様がある。これはあるゲーム雑誌で何回も背中をなぞり続けると女性キャラはブラのホックが外れるというクソキモデマ情報が載っていて、当時小学生の僕は好きな女の子のMiiに1時間以上していたことがある。Mii の体型を考えるとそもそも胸という概念もないのでブラの存在価値は皆無なのだが、僕はそれを信じ、こすり続けた。岩田社長がこの光景を見たらdsにタッチパネルを導入したことを心底後悔したかもしれない。結局ホックが外れることなんてついぞ無かったが、何故か満足感でいっぱいだった。あれは夢に向かって走り始めた時の感覚と似ている。
他にもエロ要素はすれちがい通信の旅人だったり風呂要素だったりと色々あるが、この辺で筆を置かせていただく。ここまで書いたのはトモコレの良さを広めたいと同時に任天堂という存在がどれ程素晴らしいかを再認識して欲しかったからだ。ありがとう、任天堂。これからもゲームで世界に夢を見せ続けてほしい。
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