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世間の値上げのあれこれ

僕の独り言だとおもって貰えばと思う。

値上げの背景

TVをつけても今年はウクライナ情勢でなければ、ずっと値上げの話題でいっぱい。
コロナ前と後で、人口が大きく増えてないのに需要増で値上げ?なぜ?こんな疑問を持つのは当たり前だ。
そう、私も凄く疑問に思っている。

金融政策の影響

だが、コロナ前と後で何が大きく変わったか理解しないといけない。
まず、金融政策だ。アメリカのFRBが大幅な金融緩和を始めた。そこで株式など多くの先物が買われ、コロナ直後2020年大暴落した株やビットコインなども高値更新をし続けた。(近年では、ビットコインもリスクオフ相場の指標になっている)
その後に生まれた利益が、別の先物、また別の先物へと移行し、高値更新のサイクルが始まり、ニュースで良く見るウッド先物、オイル先物、小麦粉先物等にお金が巡り巡り、高値更新を続けた。○○○ショックだ~。
当然ながら実需は別物だ。だが、先物価格につられて現物の取引も高騰せざるを得ない。
その後、穀物先物を操作するかのように、ロシア・ウクライナ戦争が起きた。大口が利益確定をするために、仕掛けた戦争なのかもしれない。

金融緩和→株式📈→原油先物📈→穀物先物📈ざっくりだが、それぞれ相関性がなさそうに見えて、利益が巡り巡って関係している。全てが上がると、上がらない先物まで上がるサイクルになりやすい。
そう、リスクオフ相場が2年は続いている。ここまで派手にやった反動は必ず出るし、今年が相場のピークになると思っている。(FRBも金融緩和は続けないと言ってる訳だし)

為替の影響

株だけではなく、対円ペアで為替(USD以外)も爆上げしている。そう、大幅な円安だ。ドル円110円だったものが今年に入り、ものの数ヶ月で138円までになった。ドル円がこんな短期で大きく動いたのは久しぶりだ。FX界隈でも一番動かなくてつまらないペアと言われているくらいだ。

この円安は輸入食品値上げに更なる追い風をふかしている。
そう、為替だけで20%も原料コストがUPしている。


円安背景は、日米金利差なども言われているが、まあ、本当の理由なんて何でも良い。
黒田さんは来年まで任期で、大幅に円高が進んで経済が悪くなるなんてことは避けたい。今年なんとしてでも円安が続いて欲しいとは思っているはずだ。


輸入業界の実態

エネルギーコスト・原料の高騰

日本の多くの食品原料の6割は、輸入に依存している。

昨今話題の脱炭素化と言われているものの、
海外の製造工場では、発電において石炭を辞めるなんてことはすぐに出来ない。石炭原料は結構安い原料だった。
そんな石炭先物も80ドルだったのが1年もしないうちに、360ドルまであがってしまった。多くの製造業には大打撃だ。もちろん石炭だけではなく、多くの食品原料を製造するために使われる化学品なんかも、大幅に高騰している。
製造コストが大きく圧迫されている。利益がない状態だ。

そう、これだけでも充分、仕入れをする輸入商社としては、苦しい。

フレイト(海上運賃)の高騰


更に、フレイト(海上運賃)の高騰。船や飛行機などの燃料費が爆上げしている。ガソリンだけじゃない。
原油先物が2020年マイナスまで行ったのが、1-2年で138ドルまで上がっている影響をもろに受けている。
フレイトがあがった理由は、燃料費があがっただけじゃない。

コロナによるコンテナ不足も大いに影響している。アメリカは一時、コロナのロックダウンを受け、港安の人は仕事に出かけられす、使い回されてる世界中のコンテナがアメリカに滞留して、深刻なコンテナ不足問題に陥った。
そのため、このようなコンテナ不足もフレイト高騰に大きく影響をしている。


輸入貨物はコンテナに積まれて船に乗ってやってくる。そう、この上がった分が、更に上乗せされるわけだ。
実際には、フレイトは一年で2倍以上になってしまった。中国では10倍になってるところもあると聞く。

そこで、国内の船会社の決算見てると増収増益で、利益が5-10倍なんてよくある。
少しやりすぎじゃないか?と思う。かなり便乗値上げしているだろう。

生活への影響

けしからんスーパー

値上げの夏~値上げラッシュが終わらない~なんてニュースで良く聞く。
そう、その通り。

原料を商社が輸入して、製造業が加工して最終商品としてスーパーという流れだ。
輸入した価格が高騰しているのにもかかわらず、日本ではすぐに価格に反映されない。商社や中間問屋が吸収している。
商社が厳しくなり、製造メーカに吸収をお願いする場合だってある。

製造業が吸収して利益を圧迫する→従業員の賞与に影響をするこんな構図が
出来ている。
なぜ製造業が吸収するか?それは、スーパーが値上げをしないからだ。
値上げしないならともかく、今年でも値下げしたり、据え置きと宣言したり某大手スーパーはやりたい放題だ。
自分達、役員クラスの報酬を貪るために製造業を苦しめてる。

日本経済をダメにする会社はスーパーだと思ってる。デフレ脱却はここからだと思う。消費者の味方というのは、表面だけだ。巡り巡って景気を悪くしている。目先のことしか考えていない。
数十円、値上げしたりするだけでも、製造業は楽になる。我々、1消費者がそれで苦しくなるとは考えにくい。
それで、景気が少しでもいい方向に動くなるなら、値上げは歓迎されるべきだ。

消費者価格への反映

先月から、一旦先物や原料価格は落ち着きを見せている。
しかしながら、製造業、スーパーへの価格転嫁はまだ出来ていない。そう、積み残しがある。
値上げの夏はまだ始まりに過ぎず、値上げの秋、値上げの冬、値上げの春へと続くと予想している。
年内の値上げはまだ始まったばかりだ。




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