フリー「ハートブレイカー」1973年
フリー「ハートブレイカー」1973年
これは、当時のミュージックライフ誌でも評価は高く、いい作品なんだろうとは思ってましたが、すぐには買わなかった。
まだ、小遣い少ない高一。
買う優先順位は低かった。
そんなとき
レコード屋か
友人からか
記憶は定かでないが
サンプラーLPレコードを貰った。
片面に6曲くらい入っていて
ロックだけではなく
何曲かしか聴かなかったのだが
その一曲目が「ウィッシング・ウェル」
アルバム「ハートブレイカー」からの曲。
これが、実にかっこよかった。
ヘビーなギターのリフがカッコ良い曲。
この時点で、何の情報もなく
ギターは、てっきりポール・コゾフかと。
後に、コゾフはこの曲に参加してないのがわかり、ポール・ロジャースかと。(?)
でも、カッコよく、
なにより、曲そのものがよく出来ている。
後に、カバーするバンドが出てくることからも、出来の良さがわかる。
このサンプラーレコード
ちなみに
フリーの他
10.ccのデビュー曲「ドナ」も入っていて
不思議なポップさが魅力だった。
どっかで聴いたことあるんだが
少し妙という10.ccの魅力はこのデビュー曲からもわかった。
フリーと10.ccの他は、あまり好きでないポップス系ばっかで、全く聴いてはいない。
このサンプラーレコードで
ちゃんとした「ハートブレイカー」のLPを買うことに。
すると
「ウィッシング・ウェル」のほか
「カムトゥゲザー・イン・ザ・モーニング」
「ハートブレイカー」
後にバドカンのライブでもやる「イージー・オン・マイ・ソウル」とか
良い曲ばかりとわかる。
確かに、全編コゾフのギターはないし
アンディ・フレイザーのベースはない。
しかし
何曲かで聴ける、いかにもポール・コゾフのギターは素晴らしいし
我が日本の誇り、テツ山内さんのベースもいいんだよね。
「ウィッシング・ウェル」にしても
ヘビーなギターリフがウリだが
曲の輪郭は、ベースが担っていて
アンディ・フレイザーとは違う魅力がある。
主役ではなく
脇役だが、見事に主役を引き立てるベース
立派な仕事ぶり。
私は、テツ山内さんのベース、大好きだ。
久しぶりに聴いて、そう思った。
後にフェイセズに加入し
凱旋公演した時か
辞めた後か、
さだかでないが
インタビューで
「ベースの基本は2拍子だ、そこから膨らませるんだ」みたいなことを言っていたのを記憶している。
ちなみに
フェイセズのあと
日本で、テツ&グッド・タイムス・ロール・バンド」として
森園勝敏さんや桑名晴子さんとか日本人メンバーとミニ・ロッド的な歌い方をゲイリー・ホプキンス(リック・ヴォイクマンの「地底探検」に参加)にさせて
ライブレコードを1枚出していて
私は大好きで愛聴してます。
記憶では、テレビ中継もあり
桑名晴子がヘソだしたコスチュームで、ドキッとしたっけ。
森園勝敏さんのギター
実に素晴らしかった。
抑制され過ぎくらいのバッキングのギターが冴に冴え
さあ、ここぞのギターソロに痺れた。
話逸れました。
この「ハートブレイカー」
真正フリーとは言えないし
バドカンへの繋ぎみたいでもあるが
ミュージックライフ誌の評価が高いのは正解と思わせるアルバムだと思う。
昨日は
ミュージックライフ誌の評価が間違い
みたいなの書いたので
今日は
正しいと思った評価のレコードを取り上げました。
これ聴いての今朝のウォーキング
楽しく出来ました。
毎朝、
「さあ、今朝はなにを聴こうか」
と迷うの
ウォーキングの楽しみ。
おかげで
雨でウォーキング出来ない日は
なんやら物足りなく思ったりします。
だから
小雨だと、決行したりします。