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エアロスミス「飛べエアロスミス」
今朝のウォーキングミュージック
エアロスミス「Get Your Wing 飛べエアロスミス」1974年 日本では1975年かも?
このセカンドアルバムが
エアロスミスでは
日本での初めてのアルバムだった、と思う。
記憶では、ジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」と同じく時期で
CBSソニーでの、ロゴマークのペンダント付きキャンペーンで、そのジェフ・ベックやジャーニーのファーストとかと揃っての企画だった。
私は
まず、ジェフ・ベックを買い
次に、ジャーニーを買った。
その時、レコード屋で、エアロスミスを聴かせて貰った。
当時はレコード屋で、頼めばレコードの試聴が出来たりした。
それで、この「飛べエアロスミス」を聴かせてもらったが
一曲目の「セイム・オールド・ソング・アンド・ダンス」を聴き
「ああ、もういいです」と買わなかった。
もともと、バンドネームのエアロスミスというのが、気に入らなかった。
当時の世界最小の飛行機として、車のスバルが作ったエアロスバルと名前が似てて
小物感しかない名前だったからだ。
こんな名前ロゴのペンダント貰っても仕方ないな、と。
それに
最初に聴いた曲もピンとこなかった。
それに、当時は「ブギウギ列車夜行便」などと言う邦題がついた曲が、あのヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」だとは気が付かなかった。
知っていれば、ベック大好き、ヤードバーズ大好きな私
B面から聴かせてもらい
全く印象の違うバンドになったと思う。
やや緩い始まりのA面と違い
B面は、次のサードに繋がるようなスピーディーな「エアロスミスSOS」だったし
次が、その「トレイン・ケプト・ア・ローリン」だからだ。
私、初めて買ったのは、当時最新の「ロックス」かサードの「闇夜のヘビィロック」か記憶が定かではないが、セカンドの一曲目とバンド名の印象で、エアロスミスは小物という感があり、全く興味がなかったが、エアロスミス凄いぞと話題になり、FMで聴いたら、すっごい気に入り、一気に買い出したような記憶だ。
だから、3枚目、4枚目をほぼ同時に買い
次に「ドリーム・オン」のシングルを買い、やっと発売(?)されたファーストの「野獣生誕」を買い、最後に買ったのが、セカンド。
一気に、LP4枚、シングル1枚買った感じ。
改めて聴いてみたら
B面一曲目から二曲目の「トレイン〜」への辺りがすっごい好きで
次に、なぜか、目立たないA面の3と4曲目、同じくB面も、3と4曲目が気に入ってきた。
ミディアムテンポのエアロスミスって、けっこう味があるんだよね。
だから
初めて聴いた時の印象も残っているのか
A面一曲目と二曲目は、あまり好きではない。
みんなは、どうなんだろ?
私だけかな?
私としては、
このAB面を入れ替え
B面から始まるレコードなら
ハードでスピーディーな曲で始まり
ヤードバーズの曲を、思い切りミディアムテンポにし、途中から擬似ライブ音を入れ、お馴染みの「ストロール・オン」風に爆走する見事なアレンジのカバーがきたら
誰でも、エアロスミスの良さがわかるように思えるのだよねえ。
しかし
後に、プロデューサー、ボブ・エズリンの意向で
ディック・ワグナーのギターが入っていたとはね。
それが判明するまで、全くわからなかった。
わかってからは、なるほどテクニカルなギターだな、と思う。
かなりラフなギターのファーストからグンと上達したのかと思っていた。
ちなみに、ラフなギターが爆発する「野獣生誕」はそれなりに大好き。
日本でも
GSとかは、ほとんどベースが江藤勲さんで、ギターは誰とか
だいたいがスタジオミュージシャンがやっていたらしいし
アメリカでも、下手だと、弾かせてもらえなかったんだろな。
まあ、とにかく、当時の私に、一気にエアロスミスのマイブームが来たわけだ。
そこへ初来日。
なんと、初日は、群馬県の前橋市のスポーツセンター
次が日本武道館。
私の実家は、群馬県館林市。
行くなら、武道館のほうが早く行ける。
電車の便が良いからだ。
館林市から前橋市は、電車の乗り換えも悪いし、なにより土地勘もない。
行ったことあるのは、免許センターだけ。
しかし
初日だし
同じ群馬県だし
前橋に行くことに。
駅から会場に行くのに
人に道を聞きながら歩いた。
途中で、派手目な女の子4人組がいて
話しかけると
東京から、わざわざ初日なんで観にきたとのこと。
しっかり道を調べてきた彼女達といっしょに会場に。
群馬県スポーツセンターは、体育館なんで、その子たちと列に並び、楽しく会話していたが、リハーサルの音がよく聴こえてきた。
「ロックス」の「地下室のドブネズミ」とかやっていた。
開場し、彼女達に、「じゃあね」と別れ、チケットの席へいくと
なんと、その番号の席はなく
あるらしい場所はミキシング席に。
係員に聞くと
なにやら係員同士で話し合って
私を前から2番目の真ん中へ。
招待席かなんかだったのかな。
最高にラッキーでした。
そして
白熱のステージ。
エアロスミスは、1番前の席とステージの間に2メートルくらいの空間を作るかたちでしたが、メンバー、とくにスティーブン・タイラーの唾がかなり近くまで飛んでくるような素晴らしい席。
それでも、私の前
つまり、1番前の席の連中
最初は立っていたが
ついに椅子の上に立ってしまった。
エキサイトのあまりか。
私も2番目なのに
椅子の上に立った。
私だけでなく、みんなが椅子の上に。
いまなら、係員に止められるよね。
しかし
エキサイティングな空気のなか
みんな椅子の上。
少しでもよく観たいと。
そして
私の左隣の女の子が
不安定な椅子の上なんで
ぐらっと。
すかさず、左手を、その子の背中にまわし
支える。
大音量の中なので
表情で、私に御礼を。
私も頷く。
それから不安定な椅子の上
ずっと私の左手は、その子の背中
あるいは腰の周りに。
セーターのなか、わずかに汗ばんでいるのがわかった。
左手でずっと支えてても
レスリングやってた私の足腰はじゅうぶんにガシッと。
目と耳は、エアロスミスのステージに。
意外にブラッドのギターが良かった。
ブリティッシュロックが好きなんだろうなあ、とわかるフレーズを弾いていた。
後に、「ドロー・ザ・ライン」に入ってる「キングス・アンド・クイーンズ」を聴いたとき、これはブラッドが好きな曲だろな、と思った。
スティーブンとジョーが一本のマイクスタンドで歌うとこ、実にかっこよかった。
このステージ
ドラムソロはなく、あまりドラムソロが好きでない私にはバッチリだったが
後の武道館ではドラムソロをやったので
この前橋スポーツセンターでは
手を抜いたのか
リハーサル代わりだったのか
そこはわからん。
が、それでも
素晴らしいステージだと記憶している。
アンコールも終わると
左手で支えていた女の子
「ありがとうございます」と。
私「楽しかったね」と。
電車の乗り換え時間がわからないし
前橋から早く帰らないといけないから
「じゃあね」と。
これが武道館なら
これも、なんかのきっかけに。
なあんてね。
と、ボブ・エズリンがプロデュースするとスティーブ・ハンターとディック・ワグナーがギター持って、もれなく付いてくる。
という話から
今朝は、このエアロスミスのセカンドを聴き
大昔の記憶が甦りながらウォーキングしてきました。
ちなみに
最近は、「飛べエアロスミス」「闇夜のヘビーロック」「ロックス」は、4チャンネルの音源もあり
自室では
それを聴いていたりします。