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今朝のウォーキングミュージック ルー・リード「ロックンロールアニマル」1974年

今朝のウォーキングミュージック
ルー・リード「ロックンロール・アニマル」1974年

当時、日曜夜10時のFM東京でRCA系の洋楽を流す番組があった。
そこで、このアルバムのイントロ〜スウィート・ジェーンを流した。
これには、まいった。
ルー・リードは、「トランスフォーマー」、そして「ベルリン」を持っていて
ひとつの映画みたいな「ベルリン」が大好きでした。
だから、そのルー・リードの新作てあるライブ盤の紹介で興味津々だったわけだが
2本のギターが絡み合う、悩ましいとも思える見事なツインギター体制に、一発でやられた。
思ったより長めで、「え、これ、ルー・リードだっけ?」とも思える展開から、拍手が湧き上がり、ルーの登場を音だけでわからせ、あの「スウィート・ジェーン」のリフが始まるとこ、たまんなかった。
初めて聴いたときの衝撃ときたら、いまだに記憶に。
うわー、こう、きたかあ! と。
ツインリードがウリのウィッシュボーン・アッシュとはまた違う2本のギターの絡み合い。 
そこからの「スウィート・ジェーン」
スティーブ・ハンターとディック・ワグナーの完璧なツインリード体制、一発でまいりました。
で、買った次第です。
そのRCA系を流す番組のプロモーションに見事に釣られました。

このアルバム
少しあとに、同じ日の音源と思われる「ルー・リード ライブ」というレコードも出て、代表作「ウォーク・オン・ザ・ワイルドサイド」や「ベルリン」からの曲も入っていて、やはりよく出来たライブ盤。
2枚合わせて、よく聴いてました。
AppleMusic のプレイリストには、2枚を繋げています。

スティーブ・ハンター&ディック・ワグナーのコンビは、「ベルリン」をプロデュースしたボブ・エズリンとセットみたいで、バンド形態からソロ体制になったアリス・クーパーのアルバムでも活躍してる。
このコンビ
私が知らないだけで、他でもツインギター体制でやってんでしょうね。
だいぶ後に、「ベルリン」の再現ライブがありましたが、そこにはディック・ワグナーだけだったのは残念だったなあ。
そこは、やはり2人揃えて欲しかったなあ。

ちなみに
このライブ盤のあとに初来日。
中野サンプラザに行きましたよ。
2階席1番前の席でした。
アンコールに、素早く一階に降りて、人混みに突っ込み、いつしか1番前に陣取ったっけ。
あの人混みの後ろの方に、サディスティック・ミカ・バンドのミカさんがいたようだ。
コンサート終わり、一階ホール横の出口を出たら、加藤和彦さん含むサディスティック・ミカ・バンドの他のメンバーもいたような記憶が。

ちなみに
そのコンサート
スティーブ・ハンター&ディック・ワグナーは来ていない。
ダグ・ユールがリードギターだったかな。
音楽誌のコンサート評では、「ギタリストが下手過ぎて、ルー本人がリードを弾いてたりした」とか書いてあった。
たしかに、リードギタリスト、あまりうまくはなかったかな。
私は
そこに、あのルー・リードがいるってだけで満足だったし、エキサイティングだった。

あと、他の音楽誌かコンサートパンフだったか
前座が日本のコスモス・ファクトリーだったが、下手くそなルー・リードに喜び、コスモス・ファクトリーがウケなかった点で、日本の観客は問題だと、中村とうようさんは書いていた。
コスモス・ファクトリーも良いバンドだが、傾向が違う。
我々は、あくまでルー・リードを聴きにきた、観にきたんだ。
と、一時期、中村とうようさんを大嫌いになっていたのも懐かしい記憶だ。
まあ、その後
やはり、とうようさんはとうようさんで、素晴らしい評論家であると思い直しました。
ただ、ほんと、なんだよ、それ! ってことを書いたりしますよね。
まあ、100%合う人はいないから
評論家もそうですよね。

一時期、互いの紙面で、中村とうようVS渋谷陽一的に対立してたとき
完全に観戦者として
その喧嘩、楽しんでいました。
決してどっちかを応援でなく
第三者として楽しんでました。
大のオトナが
とも思いますが
それだけ、音楽に、あるいは音楽評論というものに真剣だったんでしょうね。
この頃は、どっちも買ってなくて
立ち読みで、喧嘩を読んでました。

またまたちなみに
音楽評論というか
レコード評みたいので
私が1番好きなのは
先ごろお亡くなりになった小出斉さんです。
本職は、ブルースミュージシャンですが
文才があり
レコード解説させたら
愛溢れる文章で、
こりゃ、聴かなくちゃ
こりゃ、買わないと
と思わせる見事な文章を書く方でした。

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