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「レッド・ツェッペリンⅢ」

レッド・ツェッペリン「レッド・ツェッペリンⅢ」


私の中で
だんだん重要度を増したアルバムです。
たぶん
私と同じ方はいると思いますが
アコースティックな曲が多く、ツェッペリンの作品の中では、1番物足りなく思ってしまいました。
私がツェッペリンに夢中になったのは
従兄弟に「ツェッペリンⅡ」を渡され、初めてじっくり聴いてから。
その時には、あの「天国の階段」含む大傑作「Ⅳ」が出ていて、それと「Ⅰ」、この「Ⅲ」を後から聴きました。
リアルタイムでは、5枚目「聖なる館」からで、これを初めて聴いたときは、まだ4枚までの時期。

「Ⅲ」のオープニングは、「移民の歌」
大谷翔平が出たワールドシリーズでも球場で流れていましたし
いろんなテレビ番組で使われたり
プロレスラー、ブルーザー・ブロディのテーマソングとしても有名。
あのリフに乗り
ロバートの雄叫びが!
という、胸踊るワイルドなハードロック曲。
文句なしに盛り上がる曲。
しかし
私には、せっかくの素晴らしいハードロックなのに、ギターソロがないという一点が気にいりませんでした。
なんで?
と。
ハードロックという枠には
素晴らしいギターリフ
ユニゾンでリフの威力を増幅させるベース
エネルギッシュなドラム
シャウトするボーカル
そして、必殺のギターソロ。
それが、ハードロックのデフォルトか。
さらにパープルならキーボードのソロも!
しかし
この「イミグラント・ソング」には、ギターソロがない。
私には致命的なくらいに不満足。
ちなみに
海賊盤の「ライブ・イン・ジャパン」でわかるように、ライブではジミーがギター弾きまくる。
武道館初日には、張り切り過ぎたのか、ギターの弦を切り
いつもなら、メドレー的に「ハートブレイカー」にいくところで中断。
なんと、ジミー本人が弦を張り替えるというハプニング。
いまなら、ローディがすかさず代わりのギターと、すっとチェンジするんだろが
当時は、ギタリスト本人がステージで張り替え、さらにチューニングしたりする。
時代だねえ。

話、逸れました。

ライブでは、ソロ弾きまくりなのに
このアルバムでは無し。
さらに、二曲目
ここで、アコースティック曲「フレンズ」
ここで、勢いを削がれる感じは否めない。
でも
今、聴くと、この曲
解散20年後の「ペイジ&プラント」としてのユニットでの曲想の元に思える。
アコースティックギターにストリングスの入り方とかね。
が、リアルタイム的に聴くと
この曲やB面のアコースティック曲。
こういうの好きなの
わかるんだけどさあ。
って感じてしまうのだよねえ。

三曲目の「祭典の日」
ここで、見事なツェッペリンのハードロックで、ギターソロもばっちりの曲。
後に出たライブ映画「永遠の詩」での演奏シーンもかっこよかったなあ。

次に、スローブルースをツェッペリン流にしたら、こうなるという「貴方を愛し続けて」
盛り上げかたが素晴らしいよね。
ライブでも貴重なスロー曲。
このイントロ
気持ち良いのよねえ。
一時期、私はメールの着信音にしてました。

次の「アウト・オン・ザ・タイルズ」
このイントロ聴くと
すかさず「ブラックドッグ」が出てくるように思えるのは、海賊盤でのライブの聴き過ぎか。
イントロだけ使い、「ブラックドッグ」に繋げているんよねえ。
こうやって、普通に全曲通して聴くと、なかなか良い。


こんな風に
全曲の感想を書きたかったわけではない。
そんなアルバムレビューなど
私は書きたいわけでは決してない。
いらさら、だもんね。

とにかく
このアルバム
最初は、あまり良いと思わず
滅多に聴かなかったのだが
時を経て
だんだん、その味が沁みてきたのか
じわっとくるようになり
「ああ、このアルバム、好きだなあ」と心底思えるようになってきてるの
自分でも、びっくりする。

当時はレコードのB面だから
余計に聴く機会がなかった「ギャロウーズ・ポール」で始まるツェッペリン流アコースティック曲サイドも、いまは大好物。


そして
当時のミュージックライフ誌のレコード評
けっこう褒めてるんだよね。
「聖なる館」は、さんざんな評価でしたが
この「Ⅲ」は、しっかり高評価。
この書き手
素直に素晴らしいと思う。
最後のひとことが
「頂点を極めたこの後が問題」とあるが
しっかりと名曲揃いの「Ⅳ」
そして、「聖なる館」
「プレゼンス」とか名盤を次々に出すので
最後の一言は、全くの杞憂となる。

このアルバムでの「フレンズ」やB面からの展開
先に書いたが、後の「ペイジ&プラント」を先取りしたかのように、後から思えた。
その「ペイジ&プラント」の来日公演。


その時期
たまたま大阪赴任時で
ホールは違うが、あの「伝説の初来日の大阪公演」と同じ大阪で観ることが出来、けっこう感慨深いものあったなあ。
あのコンサート
けっこう好きでして
「フォー・スティックス」や
「カシミール」は、こうやりたかった曲だったのか!
とさえ、思った。
来日公演は、武道館始め、海賊盤を買い揃えたりした。
なんせ、何曲かずつ、セットリストが違ったからね。
あそこに、亡くなったボンゾはいなくも
ジョーンジーはいて欲しかったけどなあ。
まあ、サポートメンバーがたくさんいて、あの時点でのあの音、気に入ってました。
海賊盤で、聴き直すと、音質は良いのだけど、やはりドラムの迫力がないのは、否めない。
まあ、仕方ないね。

あ、また話が逸れた。

この「レッド・ツェッペリンⅢ」
私には、だんだんと良さがわかってきたこと。
当時のミュージックライフ誌で、きちんと評価されていたこと。
これは書いておきたいと思った。

ああ、久しぶりに聴いてウォーキングしたが
楽しく歩けました。
さあ
明日は、なに聴いてウォーキングしようか。

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