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おたまじゃくし
焦りとそれから衝動がある
ここではない、どこかへ
だけど四肢がないからどこにもいけない
そんな気がする
息苦しくて
息をする事をやめる
生きようとすることさえやめれば
辛くはなく
ただ淡々と
私のものではない手と足が
働いて働いて働き尽くす
疲れた体が求めるのは
ただ快楽のみ
ふと息する事を思い出し、
自分自身への罪悪感で喉が詰まる
しかし日常は苦しみに浸る私を
大いなる幸せで押し流してしまう。
この、かけがえのない時間!
あなたの素晴らしい声
足音、柔らかい肌、ツルツルの薄い髪、
瞳、どこまでも美しいその瞳
私の視線をまっすぐに、見返すその視線。
こんなにも、こんなにも、こんなにも
目を逸らさないで、ただ、私を当たり前に見つめ返すあなた。
うまく書こうと思わなくていい
言葉は私のものではない
私を通って地面に落ちて、
じわじわと染み込んで帰るだけ
生きるために生まれてきたのではないか?
何でもできる私だから
つい、辛い事から逃れて
生きることをやめるけど
本当の意味では辞められない
息ができないこの環境は
私がカエルである事を照らし出した
世界はもっと広く
水槽のなかに止まらない
四肢が生えてきた
生えてきてしまった
だけど出口が、見つからない
安全に安心にここから出たい
そういう道をも作ることができるのでしょう。
私が望めば、何でも叶えると、仰った
私は今より多くのものを幸せを今以上に穏やかで楽しい自由をも求める
今度は翼を生やす
傲慢だろうか。
しかしゲームを楽しむことに、傲慢もクソもあるか。
おまえ、そこにいるお前。
怯えて震える大きな声を持ったお前。
幼い頃はおまえが私の全てであった。
しかしお前は私ではない
私はお前の陰で
私自身も気が付かないほどだった
おまえと私は友達になろう
君を怪物にしてしまった事を謝るよ
君にはやって欲しい仕事がある
息する事が生きることだ。
息する意思が楽しみだ
より良い明日に向かうこと
傍目には向かっている様に見えなくとも
関係ない
息する意思は自分との約束
約束を守る事が喜びであり、自信となり、力となる
忘れるな
たとえ息苦しくとも
息する喜びを手放すな