イジメを止められない教師の心理
私が高校生の頃、丁度出席番号がひとつ前の子がイジメにあっていた。
私はそれを告発。しかもかなり目立つ形でやった。あんまりコソコソやる性分じゃなくって争いが好きだからだ。色々な形で嫌がらせを受けたが、そもそも腕っぷしがクラスで上位だったのですぐに収まった。コツは1対1を作ることだ。
一番めげたのは虐められていた当人から「助けられたと思ってない」と言われたことだ。確かに私の自己満足でやったことだし言われても仕方ないが、実際言われるとダメージが意外とある。
この発言で私の友人らから彼は非難轟々で更に立場を失ってしまった。
さて、この事例から分かるのは、虐められっ子は「ひーん」と可哀想に泣く女の子ではないと言うことだ。悪態もつくしプライドもある。また、少し不器用だったりする訳だ。
学校の1クラスという狭いコミュニティは、人間関係が極めて複雑だ。むしろ狭いコミュニティの方が複雑化する傾向がある気がする。
家族もそうだが、それぞれの過去の行いを知ってるが故の行動や考え方がある。
そしてその複雑さの中に教師は存在している。我々大人はなんとなく、教師を教育機関に属する無機物の様に扱う傾向があるが、彼らも人間だ。虐められっ子の過去の過ちや態度など、それなりに知っているだけにクラスの流れを動かして虐めを解決するのは難易度が高くなる。
教師にいじめの解決を委ねるのは良い解決策だとは思わない。
一番良いのはクラスメイトが第三者にイジメを告発できる環境を作ることだろうか。とにかくクラスの外からイジメを解決することが解決策に近いことは間違いない筈だ。