これの『使い方』

何度でも言おうじゃないか！

次男よ。

君のこれの

これ

使い方が、

斬新過ぎやしないかと思うのだ。

この頃パパが疲れてリビングで仰向けに寝てしまった時に、必ず近付いてくる君。

そして私の目の部分にそれの大きな穴の方を押し付けて、小さな穴の方から覗いてくる。

何なんだ！

一体どういう趣旨だ？

妙な感触にびっくりして目覚めると、目の前には君の目。

毎回君はめっちゃ笑ってるけど、パパに関してはどのリアクションが正解なんだ？

「メガホンの両方の穴をとおして、目と目が合う」

マジで何なんだ。

君は何が可笑しくて笑ってる？

状況があまりに特異で、パパは『リアクション迷子』になってしまってるじゃないか！

そして何より、パパは痛いのだ。

スゴく痛いのだ。

おそらくは阪神のメガホン

ここの部分が、パパの目のクマのところにジャストフィットするから。

とまあ、ひと通り文句を言ってみた。

でもさあ。

パパはなんだか嬉しいんだよ。

君が自由に育ってくれて。

そりゃそうよな。

次男自慢のアシンメトリー靴下

「左右同じ靴下を履かなくてはいけない」ルールなんてないし、

ニセ五条悟

「ヘアバンドを目に着けてはいけない」ルールも、この世には存在しない。

そして、君が描く夢は

どこまでも大きく、到底地球サイズには収まり切らないんだったっけな。

こりゃあ、未来が楽しみだな。

君は多分、こうやって僕に『進む方』を指し示してくれているんだろ？

ありがとう。

パパもだいぶ苦しんだけど、もう大丈夫。

つい最近、その『息苦しさの正体』がわかったから。

おかげさまで、パパは今とっても自由だ。

だから、君を「息苦しく」なんて絶対させやしない。

嫌かも知れないけど、多分君とパパは『似た者同士』だ。

これからは同士として常識に縛られず、『宇宙サイズ』で共に生きていこう。

なので、さっき書いた君の『変な遊び』も許容しようじゃないか。

ただ一点。

これの話だ。

思うに阪神のメガホン

出来れば、これの『使い方』は

きっと阪神のメガホン

この向きでお願いしたい。

何しろパパは『痛い面積』を減らしたいのだ。

わかってくれただろうか？

だとしたら嬉しい。

いや待てよ。

もしかして・・・・・。

こっち向きの方が？

痛い？