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notebook23
ちょっとだけ
つい先日。
ママの関西出張があり、休みを取って息子たちと1日を過ごした。
仲良く3人でいたら、長男が急に
「パパ、前よりちょっとだけ優しくなったね」
と言ってきた。
不意に言われたので一瞬戸惑ったが、すぐに嬉しくなり息子にこう切り返した。
「嬉しいこと言ってくれるじゃん。ちょっともう1回言ってくれない?」
すると長男は若干苦笑いしながら、
「だからパパ、前よりちょっとだけ優しくなったねって!」
と再び言ってくれた。
「いいねえ。何回聞いても嬉しいねえ。じゃあ次は『ちょっとだけ』の部分を無くして『優しくなったね』だけで言ってくんない?」
「ええ、やだよ。だって『ちょっとだけ』だもん」
「(笑)。そうだな」
★★★★★
贅沢を言うもんじゃないな。
息子に褒められるなんて、めったにあることじゃないんだから。
「ちょっとだけ」だってスゴいことだ。
今までだってずっとそうだった。
「3歩進んで2、9歩下がる」
そんな感じが僕のペースだ。
ずっと『出来ない自分』にうちひしがれていたけど、実際は亀の歩みで前に進めていた。
「亀の歩みだからこそ見付けられた路傍に咲く美しい花や、素晴らしい景色がたくさんあったのだ」
と、今ならわかる。
だからこの『0、1歩』が僕には大切なんだ。
70歳まであと20年。
僕は短い足を駆使して0、1歩ずつ確実に進んでいこう。
そうすれば、結構様になった可愛いおじいちゃんになれることだろう。
★★★★★
そんなわけで・・・。
息子たちよ。
次回だけは特別に「『ちょっとだけ』は無いバージョン」でパパを褒めてはもらえないだろうか?
あっ!
いやいや。
やっぱり贅沢は言うもんじゃないから、今後も率直な意見を述べてください😅