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ちょっとだけ

つい先日。

ママの関西出張があり、休みを取って息子たちと1日を過ごした。

仲良く3人でいたら、長男が急に

「パパ、前よりちょっとだけ優しくなったね」

と言ってきた。

不意に言われたので一瞬戸惑ったが、すぐに嬉しくなり息子にこう切り返した。

「嬉しいこと言ってくれるじゃん。ちょっともう1回言ってくれない?」

すると長男は若干苦笑いしながら、

「だからパパ、前よりちょっとだけ優しくなったねって!」

と再び言ってくれた。

「いいねえ。何回聞いても嬉しいねえ。じゃあ次は『ちょっとだけ』の部分を無くして『優しくなったね』だけで言ってくんない?」

「ええ、やだよ。だって『ちょっとだけ』だもん」

「(笑)。そうだな」

★★★★★

贅沢を言うもんじゃないな。

息子に褒められるなんて、めったにあることじゃないんだから。

「ちょっとだけ」だってスゴいことだ。

今までだってずっとそうだった。

「3歩進んで2、9歩下がる」

そんな感じが僕のペースだ。

ずっと『出来ない自分』にうちひしがれていたけど、実際は亀の歩みで前に進めていた。

「亀の歩みだからこそ見付けられた路傍に咲く美しい花や、素晴らしい景色がたくさんあったのだ」

と、今ならわかる。

だからこの『0、1歩』が僕には大切なんだ。

70歳まであと20年。

僕は短い足を駆使して0、1歩ずつ確実に進んでいこう。

そうすれば、結構様になった可愛いおじいちゃんになれることだろう。

★★★★★

そんなわけで・・・。

息子たちよ。

次回だけは特別に「『ちょっとだけ』は無いバージョン」でパパを褒めてはもらえないだろうか? 

あっ!

いやいや。

やっぱり贅沢は言うもんじゃないから、今後も率直な意見を述べてください😅

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