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HSP本領発揮

次の予定あんまり決まってないのに、会社辞めます。なんでか?
疲れたからです。あと、貯金あるからです。計画性を練って、「あの夢のために何歳までにいくら貯めるぞ」なんて賢明なやり方でやれたらいいですが、私はそんな器用な人間じゃないんですわ。毎月家計簿つけるような、ポイントを上手く活用するような、そんな日経ウーマンみたいに貯金したのではないですし、為替やらFXやら円高円安どっちがどっちだっけ状態ですし、ギャンブルする度胸もないですしね。(「日経ウーマンみたいな」という言葉が書きたかったんだよなー。)

じゃあどうやってお金を貯めたのか。具体的なハウツー内容はかしこの方々に任せて、
それをHSPという切り口でお伝えしたいんです。

HSPの特性のひとつに、「周りの人が機嫌が悪いとこっちがドキドキする。不安になる。」というのがあります。
会社入って5、6年もの間、私は上司や部下の機嫌や顔色を伺い、機嫌がいい時を見計らって報連相し続けてました。例えば喫煙所から戻ってきてすぐ、問題が解決したのであろうとき、少しでも業務を推進させれたとき。そんなときに、良い内容の報告、困りごとの相談や質問すれば嬉しそうにいいアドバイスもらえるんですよね。逆に機嫌が悪いとき。紫と黒が混ざったかのようなオーラを発揮してらっしゃるとき、ナイフのような目つきしてらっしゃるとき。そのイライラがこちらにはハラハラとして体に入ってくるのは仕事の効率が落ちます。いい報告を端的に伝えておきます。ここでぐずぐずするとせっかちの上司はもっとイライラしますし。
「そこで私は考えました。」
ってロジックで物事考えられる人間でもないんですわ。
頭ん中で答えを導くのではく思考回路を切り替えました。脳みそ騙す作戦でした。
他人の機嫌に左右れるのなら、また敏感にキャッチしまくるのなら、誰よりも早く周りの良い機嫌の時を逃さず、悪い時いい時のパターンを見つけ、コミュニケーションする。という方向に切り替えました。
いやいや人の機嫌伺ってたら報告が遅くなって余計機嫌悪くなってしまうよって時も頻繁にありますが、そこは怖くても言う、胃がキリキリしても電話するしかなかったです。神経すり減るすり減る。電話したら不機嫌のときももちろんあります。これが一番きつかったです。休日は抜け殻ですし、朝から頭痛だし。
これらの傾向と対策で貯めたお金というよりは、必要最低限生活費分の給料をもらう権利を頂いたくらいの対価です。

特性のひとつ、「小さな変化にもすぐ気づく」「些細なことでも深く考える」「本質を見抜く力」というのもあります。
最初の方は、陰に隠れて見つからない、もしほおっておいたら、納品や締め切り間際に問題として明るみに出るポイントに気づくことが出来ました。
陰に隠れてはいますが、なんでか光ってるときもあります。
もちろん気づかない時もあります。元請会社から頂いた資料を読み込み、「このまま進んだら、いつか周りに悪影響を及ぼすな」というポイントに早めに気づいたもん勝ちです。ではどうやって気づくか?HSPは早い段階から詳細を想像するんですよね。大まかな全体も大事ですが、HSPはいきなり頭フル回転します。危険察知能力とでも言うんでしょうか。
皆さんの会社や何かの集団の中で「これ今気がつかなかったら、後でどうなっていたんだろう」というトラブルありませんか?
たまたま私が勤めていた会社だけでしょうか。これは重宝されました。元請会社の方も安心して頂くことができ、社内評価に繋がりました。また高い見積でもその理由をわかっていただくことができました。

ただし、これも慣れたら出来たんです。慣れるまで5、6年掛かりました。だっていきなり詳細考えて全体も見てたらいくら時間あっても足りません。慣れてある程度パターンを見つけて初めて、上記の能力発揮できました。その当時は神経質なんだと思ってました。人の寝返りでも、すぐ目が覚めてビクってなるし。
そんな自分に飽き飽きして「敏感すぎるのならもっっと敏感になってしまえ!」というヤケを起こしました。すると背中から殺気が漂い始めました。それが体育会系上司には可愛く思えたようです。
これらの強みだけで貯金できたわけではないですが、いい武器になってくれました。

というわけで、疲れたあ。
「ものは言いよう」ってよく言うからマイナスをプラスに言い換えてみようと思うんですが、それを実際に行動に移すのは勇気が必要。足が動いてくれないよ。
私がここぞという時にヤケを起こすようにしているのは、岡本太郎の「マイナスに飛び込め」方式だと呼んでいます。岡本太郎の真意を分からず使ってしまっていますし、ただのヤケなんで芸術ではないですが、綺麗事なんて言ってられない!

HSP関連の書籍や情報を少し読みましたが、口調や文体が優しいですよね。繊細さんの書籍を立ち読みし「周りの機嫌に左右される」を読んだとき、こんな人を括っている言葉が存在している!そしてそれをまとめた本が出るくらいメジャーになってるもんなんだと目から鱗でした。
HSPがメジャーになるまでの私にあったのは、このままビクビクしていたらこのビクビクに殺されるんじゃないかという動物的カンでした。
そしたら言語化されてる本あるやんかぁ。この文章も誰かの言語化に役立ちますように祈ります。

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