私の文章は鏡で雑草。花が咲かない。観客に見てもらえない高さの雑草。
シナリオセンターに通って、一年と七か月が経った。「自分の文章で人の心をくすぐりたい」と思い立ち、なら、三十半ばの私にとって何が得意で何が不得意か、何が好きで何が嫌いかの折り合いを付け、えいや!と決めたのが、映像のシナリオで喰っていくという道。小説なんて無理。んなもん「かしこ」がやるもん。ライターになるほどの感度もない。宣伝会議の講座はかなりの高額だった。ただただテレビに影響され続けてきた自分が消去法で選んだ道。ところが私はバラエティー番組一択の学生生活だった。
やるからには売