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「Modern Times vol.3」を終えて

2022年5月14日,15日の2daysで行われた音楽イベント「Modern Times vol.3」。
出演下さったアーティストは…

-VivaOla
-WezAtlas
-YonYon
-illmore
-Sayaka(敬称略)

といった錚々たるメンバー。

初日は10 COFFEE BREWERS 大分店、二日目は福岡の大名にある店舗dot.を会場に行われたこのイベントについて・・いつものようにオーナーの川平が勝手気ままにできるだけ優しく、タイプしてみようと思います。お暇を見つけられた方はぜひ。

元を辿れば、、というところをプロローグ的に。

「兎にも角にも・・無事に開催出来たこと・・ホッとしています。」

二日目のステージがハネた直後にHIP LAND MUSICのマネージャー平さんが漏らした言葉がこれ。

そう、ご来場下さった皆さんはご存知だと思うのですが、このイベントも類にもれず、コロナ禍による延期公演でした。いやぁ〜ここまでほんとに長かったぁ(涙)。私も喉奥に深めに刺さりっぱなしだった魚の骨のようなものが何ヶ月か越しにきれいに流されたような感覚に包まれました。

そもそものきっかけとなった、ファーストアプローチは、「Tokyo Syndrome」の映像をYou-Tubeで見てしまった直後に、VivaOlaのインスタ垢に、

「ライブしたい!(です。)」

と大分から不躾なラブレターを2021年9月28日13:36分に差し上げたのがはじまり。幸運にもすぐにマネージャーさんにつないで頂いて。同時にWezAtlasの垢にも。すると彼に関しては、

「僕大分出身なんですよ!」

なんていう返信を投げてくれて、こうなると、これは縁に決まってる妄想が走り出すからもう止まれなくて。

こうした私の勝手な片思いにいろんな方々がご好意で付き合ってくれて実現した二日間でした。(ほんとは飛び上がりたい位嬉しかったのに、Atlasくんに”僕大分出身なんです!”って返信もらった時、天邪鬼な即レスをしてしまったこと、この場をお借りして・・・素直じゃなくてごめんなさい🙇‍♀️)

この画像をNFT化したいくらい、I love you so much. I already missed you. 

前置きはこの辺にして、当日の様子へ。

両日ともにオープニングアクトを務めてくれたのは、地元大分のフレッシュDJ Sayaka。2021年の12月18,19日に行われたSoulflexのクルーZINによる単独ライブからの付き合いです。会場があたたまる前の難しい時間帯を、今回も爽やかに彩ってくれました。クールに表情を作っていますが、DJ Sayakaが内にそっと秘めた青い炎の温度が他の誰のそれよりも高いことにはもう気付いています。いつもありがとう!! 

dot.会場での一コマ。最近「五美」と名前を変えたとか?

次鋒としてフロアを沸かしてくれたのはillmore。ご存知の方も多いと思いますが、彼も大分が世界に誇るトラックメーカーです。2018年の12月25日に、peavisShigge を迎え、福岡のイラストレータであるToyamegにもアートワークでご協力頂いた、大分店で行われたサプライズ・クリスマスパーティから、お付き合いをさせて頂いています。もうあれから4年…いろいろ感慨深いなぁ。

「皇帝」って個人的には心の中で呼ばせてもらっています。

東京発のライフスタイルレーベルChilly Source のメンバーで、現在も大分を拠点に活動中。スター○ックスによくいるとかいないとか。過去には日本最大級のトラック/ビートメイク・グランプリ『BEAT GRAND PRIX』で2年連続で決勝進出も果たしています。九州の企業や自治体とのアートワーク等も多くて、Apple福岡オープニングBGMを制作された際などは界隈をざわつかせました。

個人的には、2020.10月にリリースされた、台湾のソウルシンガーLINIONとのコラボ曲「Virtual Lover」や、同年11月に発表された、シンガポールのSSW、Joie Tanを迎えた“Displaced”といった、海外のBIGアーティストとのコラボ活動の拡張具合から目が離せません。今回のイベントでも、illmoreがフロアにいたオーディエンス全員を一瞬で覚醒させたことが、スローモーションVTR を観ているかのようにありありとわかりました。トラックの精度や斬新さもさることながら、私たち一人ひとりの平凡な日常をやさしく、「そのままでいいんだよ」と肯定してくれるかのような彼のプレイやトラックは、間違いなくこの国の宝です。出会ってくれて本当にありがとう。同じ世代を生きていられて多幸感この上ないって感じです。またゆっくり「いりぐち」で呑みましょう。Thanks, illmore // 

大分公演はイベント延期にあたってスケジュール振替都合がつかず、今回の「Modern Times vol.3」では二日目の福岡会場のみの参加となったDJ YonYon。illmoreのくだりでもタイプさせてもらいましたが、4年前のクリスマスの日から、色々なイベントでご一緒させて頂いています。

実家横の森・道・市場でもきっとまた。

彼女はソウル生まれ東京育ちというバックグラウンドを持っていて、DJとしての活動だけにとどまらず、音楽プロデューサー、ラジオパーソナリティとしてマルチに活動するすんごいクリエイターです。特にここ最近では「歌うDJ」として、幅広い世代に親しまれていて、うちの母ちゃんなんかも運転中に愛聴。エッジの利いたサウンドで多彩なBPMを縦横無尽にプレイする、この国で活動するたくさんのDJの中でも「異才感」を放つ、稀有な存在です。

KIRINJI、黒田卓也、Yaeji、Joe Hertzなど、様々なシーンのアーティストへの客演参加を積み重ね、2021年3月24日に自身初となる1st EP『The Light, The Water』もリリース。ログをあげれなキリがありませんが、日韓のプロデューサーとシンガーを楽曲制作という形で繋ぐ〈The Link〉プロジェクトを経て、自身主宰の音楽レーベル〈Peace Tree〉も2021年に立ち上げています。

こういった意味で、YonYonは日本とアジア、ベッドルームとパーティーフロア、アンダーグラウンドとメインストリームと様々なシーンの架け橋(BRIDGE)となり得る、私にとってのスーパーヒーローです。

そんなYonYonの福岡dot.でのプレイ、今回も圧巻でした。YonYonがターンテーブル前に立つと、毎回、背筋が自然と伸びますw きっとそれは彼女が自身の魂を削りながら音を紡いでいるから。きっとソウルを消耗させながらリリックに思いを乗せているから。そのことがはっきりと伝わってくるから。彼女の生きようとする強い意志と、同時に併せ持つしなやかさに、今回も完膚なきまでに打ちのめされました。Thanks,YonYon //  

終盤ですのであとちょっとついてきて下さい。

今回はツーマンということで、先じんて舞台に上がったのはWezAtlasでした。
日本とアメリカをルーツに持ち、東京を拠点とする彼は、多文化なスタイルを積極的に取り入れ、これに高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを武器に活躍するヒップホップアーティストです。

2019 年 5 月に初 EP 'Saturday' をリリースしてからというもの、Youtube にて 'Pink Lemonade' ,'Monochrome' のミュージックビデオを次々と公開。
2020 年 1 月にリリースされた michel ko との共作「Time」は Spotify JAPAN の公式プレイリストに数多く選出され、「Spotify Japan 急上昇チャート」「Weekly Buzz Tokyo」などの TOP チャート Playlist にもランクインしました。

最近だと、グラミーノミネートプロデューサーstarRoとの共作「Zuum!」をリリースし、Spotify公式プレイリスト「Next Up」のカバーアーティストにも選出されたり。新曲の(Da Da Da)Day Onesもほんとにかっこいい。

「Call me  Atlas !!」

って、チャーミングなところもあり、そうかと思うと、

「さっきマネージャーと耳打ちして時、後で怒られるかなぁ・・って思いました。」

生まれ変わるなWezAtlas希望。

なんていう繊細で気にしいなところもあるWezAtlas。結論から言ってしまうと、すぐに先頭集団に追いつきます。間違いない。私のセンサー精度高めですからw
大分の敷戸で幼少期を過ごした彼にとって、今回のイベントはある種の凱旋公演的な側面もあり、普段とはまた違った種類の緊張感もあったでしょう。初福岡、初大分ということで、普段は押し殺しているナイーブさが顔を時には出してきて、「away感」も肌が吸い取ってたりしていたのかも。

それでも、彼の圧倒的な声量とラップスキル、日本語と英語が絶妙に織り込まれたたくさんの名曲。そしてカフェスタッフたち皆が声を揃えて言っていた程のビジュアル。チャーミングな振る舞い。こんなのほっとかないですよ、シーンが。もっとたくさん話したかったなぁ。次のイベントの際は、どっちか白目剥くまでテキーラしましょう、Thanks , Atlas !! 

砦(トリ)です。

二日間のイベント通してラストを飾ってくれたのはVivaOla。ポストコロナ時代のライブカルチャー中心都市新宿で行われた「OMNIBUS」、福岡のライブハウス秘密で行われたイベントに次いで、個人的には3度目の対面。冒頭でタイプしましたが「Tokyo Syndrome」を知ってしまったことが、今回の音イベ発足のそもそもの理由です。

韓国生まれ東京育ちのPop×R&Bシンガソングライター/プロデューサー。2020年6月にリリースしたセルフプロデュースミニアルバム「STRANDED」は、知ってる方も多いと思いますが、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りも果たして、Spotify公式プレイリスト「Soul Music Japan」のカバーアーティストに選出、大きな話題となったほどです。2021年9月にはYonYon,ZIN,starRoなどバラエティー豊かなアーティストを迎えた初のフルアルバム「Juliet is the moon」をリリース。

YonYonやZINって…..いい意味で界隈w 

弱冠23歳…おそらく人生4週目くらいだろうなって、個人的には勝手に推測しています。何回目か聞けば良かった(涙)w あと、大好きだっていう、ディアンジェロについても。

「歌唱力が高い」

これはもう分かりきったことというか。彼を知っている人なら誰しもが感じることです。高音はG10まで出るんじゃない?って思えるほどのもの。

「今日まで女性だと思っていた・・・」

なんて冗談のような話もちらほら。

彼に強く惹かれたのは、もちろん各楽曲にのせられた彼の声そのものってのもあるけど、私は二つ。彼がもつバックグランドと、リハなどで垣間見られる音楽に対する誠実さ。

at 10 COFFEE BREWERS 大分店 

新宿で彼のライブに潜り込んだ2021年11月というタイミングは、すでに今回のイベントオファーに快諾を頂いた後のこと。こちらとしては、YonYonもいる、鈴木真海子もいる、ぜったくんもいる、というオムニバスパーティの最中に、視察を兼ねて彼が歌うライブハウスへ潜入したんです。印象的でしたぁ。自身の立ち位置、DJブーストとの距離間、照明の角度などにはじまり、音に対する執拗さすら感じるほどの入念っぷり。

「見えているゴールが同世代のそれとは全く違う」

こんな印象がストンっと入ってきたのを明確に覚えています。

加えて、案外知られていないのが、彼はドラムも、ベースもギターにテナーサックスも演奏できるマルチプレーヤーということ。シンガーとして新いシーンを牽引していく姿も容易く想像ができるし、プロデューサーとして、それこそ韓国と日本をつなげるというような役割を、YonYonと担っていっている10年後もクリアビジョンの一つ。パラレル的に、どっちも観てみたいと思うのは欲望が湧きすぎかw 

いずれにしても、VivaOla という名前を R&Bの代名詞にしたいと語っていた彼の野望が、きっちり果たされる日も遠い話ではない、こんな風にしか思えません。Thanks VivaOla //

長くなりましたが、 
音楽をはじめとするアートに携わる人間みながまだまだコロナ禍による影響を受け苦しんでいます。
いつも思いますが、
神様なんていないとどこかでタカをくくりながらも、
決定的な場面で手を合わせて祈ってしまうのも、
弱き私たち人間の「らしさ」であったりもします。

わたしに何ができるかは正直わかりません。
そんな余力ないだろって、
自身の会社の仲間にも言われるかもしれません。

でも、
一人で向こう岸に仮に渡ることができても、
誰もいない場所で見える景色なんてやっぱりしれてます。

これまでわたしを支えてきてくれた音楽に、
少しずつであっても恩を返していけるように。

関わって下さっている皆さんお一人お一人への感謝の気持ちを忘れずに、
今後もカジュアルに諦めたりする選択肢も合わせ持ちながら、
それでも止まらずいじけずに愚直に、
自分らしく前を向いて歩んでいきたいと思います。
懲りずに相変わらずそばに居てくれる仲間達と手を取り合って。


Special Thanks:Modern Times vol.3

レーベル                / HIP LAND MUSIC 
会場音響                / GoodSound Production 
ツアーカメラマン / 立川裕一 
dot. 映像撮影        / リチャード
会場協力                / dot. 

Huge Hug             / 10 COFFEE BREWEWRS の素敵に狂った仲間たち

令和4年5月19日

10 Coffee Brewers 代表 : 川平大介

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