人生の豆知識&教訓 vol.10「日本書紀」
奈良時代に成立した日本の歴史書・神話。『古事記』と並び伝存する最も古い史書の1つで、養老4年(720年)に完成したと伝わる日本に伝存する最古の正史で、六国史の第一にあたる。神代から持統天皇の時代までを扱い、漢文・編年体で記述されている。全30巻、系図1巻が付属。
中国の歴史書のスタイルにのっとって、純粋な漢文でまとめられています。
『古事記』と『日本書紀』では登場する神々が異なっていたり、名前に使われている漢字が違ったりします。また、同じ登場人物でも記されているストーリーが異なることもあります。
編纂を命じたのは第40代天武(てんむ)天皇、編纂責任者は天武天皇の第3
皇子にあたる舎人親王(とねりしんのう)です。
『日本書紀』のはじまりは、神々が登場する建国神話です。
イザナギ・イザナミの国生み
天と地が分かれて間もない頃、イザナギとイザナミという男女の神が天の
浮橋(あまのうきはし)に立って、天沼矛(あまのぬぼこ)で海をかき回しました。
すると矛の先からしたたった潮が固まってオノゴロ島という島になりました。
ザナギとイザナミはオノゴロ島に降り立って夫婦となります。すると次々と島が生まれました。日本のはじまりといわれる国生みの神話です。
アマテラスの天岩戸(あまのいわと)隠れ
アマテラスは世界を照らす太陽神です。地上を支配するために生まれましたが、あまりに神々しかったことからツクヨミとともに天上に帰されました。
あるとき、弟のスサノオが乱暴なことに怒ったアマテラスは天岩戸という洞窟に隠れます。すると世界は闇に包まれました。
困った神々は相談をして、岩戸の前に集まりにぎやかな祭りを開きます。祭りが気になって顔をのぞかせたアマテラスは岩戸から引っ張り出され、世界はまた明るく輝くようになりました。
スサノオによるヤマタノオロチ退治
アマテラスの弟にあたるスサノオは、荒ぶる神です。乱暴でいつも泣きわめいていたために、地底にある「根の国(ねのくに)」へと追放されました。
天上を追われて出雲国(いずものくに)に降りたスサノオは、ヤマタノオロチを退治して蛇に呑まれようとしていたクシイナダヒメを助けます。スサノオがヤマタノオロチを退治したときに、三種の神器のひとつである草薙の剣(くさなぎのつるぎ)が現れました。
神代のハイライト天孫降臨
タカミムスヒとアマテラスの孫にあたるニニギは、五穀豊穣の神です。天から降りてきて、葦原中国の主となりました。ニニギが降り立ったのは、日向(ひむか)の襲(そ)にある高千穂(たかちほ)の峯(たけ)と記されています。
『日本書紀』は神話と歴史をつなぐ本
初代天皇とされる神武天皇の後、第10代崇神(すじん)天皇までは「欠史八代」といって『日本書紀』には具体的な歴史が記されていません。
『日本書紀』に記されている内容のどこまでが神話で、どこからが歴史なのかははっきりとしていませんが、第12代景行(けいこう)天皇、第14代仲哀(ちゅうあい)天皇の時代に熊襲(くまそ)を討つために九州へ遠征したという記述があり、当時日本を統一しようとしていた大和朝廷の軍事力を象徴しているとみなすことができます。
以上、山見美穂子さんの文章引用
調べてみると本当に奥が深いものです、聞いたことある話が多いですが、実はに良くはあいらないものですが、きっと物語の裏側には真実が隠されているのではないかと思っています。