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日本語は難しい?使い方間違っていませんか?Vol.13「触りだけ聞かせる(さわりだけきかせる)」

「触り/さわり」は、浄瑠璃の流派の一つである義太夫節に由来する言葉で、
最大の聞かせどころ、聞きどころとされている箇所を指した言葉でした。

それが転じて、音楽や物語の最も感動的な部分、話や文章の要点などという
意味で使われています。

「話などの最初の部分のこと」ではありません。

文化庁が実施している「国語に関する世論調査」によると、「さわり」の意味を
誤解している人が半数を超えているという結果が出ています。

年代別の結果でも、70歳以上を除く10代~60代の全ての世代において過半数
が「最初の部分のこと」という意味だと答えています。

【例文紹介】
・「会議に出席できず申し訳ありません。時間がないので結果のさわりだけ
教えていただけますか?」(会議の「要点」や「大事なところ」の意味)
・「あの曲、さわりの部分はとくに素晴らしいよね。」(曲の中のサビ部分を指してます)

「さわり」の類義語・言い換え表現
【類義語:要点】見せ場、ハイライト、佳境、山場
「さわりだけ聞かせる」の正しい意味は、「要点だけ聞かせる」です。
「さわり」は漢字では「触り」と書き、「ハイライト」や「見せ所」などに言い換えることができます。

しかし、「さわり」という言葉に「少しだけ・ちょっとだけ触れる」といったイメージがあるので、「最初の部分」や「冒頭」という意味に勘違いしている人がとても多いのが現状。

正直自分も勘違いしておりました、特によく使う言葉ではないため、また会話の中でもキモの部分かイントロかは、特に話していても何となく流れて行ってしまうパターンだったりしますので大きな障害にはならなかったりします。

「ほんのさわりですが」というように、ある部分を限定するような文脈で使われることが多いこと、また、「さわる」という言葉の響きが、物事に軽く触れる、表面的に触れるというような意味で捉えられやすいことなどが重なって「話などの最初の部分のこと」と連想されてしまうのかもしれません。

そんな説明がありましたが、正しくその通りで勘違いしていました。

日本語はキッチリ学んで正しく使いたいものです!

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