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名作劇場「童話の世界から:海外編」vol.15『「金の斧」「金の斧と銀の斧」』(イソップ童話)

「金の斧」(きんのおの)あるいは「ヘルメースときこり」は、イソップ寓話のひとつ。

ペリー・インデックス173番。正直であることが最善の策であるという教訓の物語である。


【あらすじ(ウィキペディアより)】
心優しく正直者のきこりがうっかり斧を川に落としてしまい嘆いていると、ヘルメース神が現れて川に潜り、金の斧を拾ってきて、きこりが落としたのはこの金の斧かと尋ねた。
きこりが正直に違うと答えると、ヘルメースは次に銀の斧を拾ってきたが、きこりはそれも正直に違うと答えた。最後に本人の斧を拾ってくると、きこりはそれが自分の斧だと答えた。
ヘルメースはきこりの正直さに感心して、きこりに斧を返すと金の斧と銀の斧も与えた。

それを知った欲張りで嘘つきのきこりは斧をわざと川に落とした。
ヘルメースが金の斧を拾って同じように尋ねると、そのきこりはそれが自分の斧だと嘘を答えた。しかしヘルメースは嘘をついたきこりには斧を返さず姿を消した。きこりは金の斧を手に入れるどころか自分の斧を失うことになった。


【童話「金の斧」が教える教訓】
昨今では「正直者は損をする」ということが言われますが、この寓話のなかでは正直であることの大切さを読む人に伝えてくれます。同時に、ずるをして利益を得ようとする者は足元をすくわれることも、この寓話から読み取れる教訓です。


【その他】
ヘルメース神は、天界・冥界・地上を行き来するギリシャ神話の青年神
ですが、女神が斧を拾うの物語もあります。

似たようなストーリーの寓話って数多く存在しておりまして、イソップ寓話が先なのか、また世界各地にあるようですね。

イソップ童話『金の斧 銀の斧』といえば、美しい女神が湖から現れて「あなたが落としたものは金の斧ですか?」と聞いてくる・・・というイメージである。

ところが、子ども向けの「イソップ童話」の本を見てみると、挿絵に描かれている神さまは、おじいさんなのだそうです、変化(進化)していますね?

いずれ「正直であれ!」を伝えたいのでしょう!

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