世の中の気になる事件簿vol.28「いい加減盗撮止めませんか?」
盗撮とは,一般的に「被写体となる人間の了解を得ずに勝手に撮影を行なう
こと」をいいます、どうやら最近ではその盗撮画像が簡単に世界中に拡散してしまいます、防止の手立てはあるのでしょうか?
広く盗撮を取り締まる法令としては,各都道府県の迷惑行為防止条例が挙げられます、条例に抵触しない場合で,「他人の住居や浴場,更衣場,便所,
人が通常衣服を着けないでいるような場所」において盗撮した場合には
軽犯罪法第1条23号に抵触すること、いわゆる「のぞき見」行為が軽犯罪法の対象になります。
電車の中で,スマホを使って女性のスカートの中を撮影した行為
⇒盗撮として犯罪になる(迷惑行為防止条例違反)
喫茶店の男女共用トイレに小型カメラを設置した行為
⇒盗撮として犯罪になる(迷惑行為防止条例違反,建造物侵入罪)
街中で見かけた女性の顔をスマホで1回撮影した行為
⇒盗撮として犯罪にならない可能性が高い(回数や態様によっては犯罪?)
これまで盗撮自体を全国一律に規制できる法律がなかった日本で、ついに「撮影罪」を新設する案が示されている。法務省は2022年10月、性犯罪に関する刑法改正に向けて、法制審議会の部会に試案が提出された。
試案では、撮影罪の罰則は「3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金」
と示されました、果たして今後どのような展開、法整備に繋がっていく?
一方、アスリートに対する性的な盗撮が問題となっています。
SNS上にはアスリートの盗撮写真に性的なコメントをつけるなどした投稿が多く見られ、無断で転載された画像には第三者の好き勝手なコメントが添えられており、今、スポーツ界で問題は大きな問題となっています。
競技を撮るためではなく、性的な意図でアスリートにカメラが向けられています。
アスリートへの盗撮は検挙のハードルが高く、一般のカメラマンや保護者に
まぎれこみやすい上、正当な撮影との線引きも難しいです。
アスリート自身が開示している姿態について、なぜ見るのが良くて、撮影が
ダメなのかというのは一つ乗り越えられない壁で要件を定めるのが難しい。
結局個々人のモラルの問題なのでしょうか?
人間の根幹に関わる欲望なだけに本能をどこまで理性で封じることが出来る
か否かの勝負になるのでしょうか、歪んだ世の中は更に加速していくのでしょうか?
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