名作劇場「童話の世界から:海外編」vol.7『おやゆび姫』(アンデルセン童話)
1835年に発表されたアンデルセンの童話集第二集に『いたずらっ子』、
『旅の道連れ』と共に収録された。『みにくいアヒルの子』などと同じく、アンデルセンの故郷、オーデンセの田園風景を背景に書かれている。
【あらすじ(ウィキペディアより)】
親指姫は、チューリップの花から生まれた親指ほどの大きさしかない小さい少女である。
ある日、ヒキガエルに誘拐されてしまう。魚達の助けで何とか脱出するものの、その後、コガネムシに誘拐され、更に置き去りにされてしまう。秋になり、親指姫はのお婆さんの許に居候する。しかし、隣の家の金持ちのモグラに結婚を強要される。
しかしモグラの家にいた瀕死のツバメを介抱し、結婚式の日に親指姫はツバメと共に、花の国へ行く。そこで親指姫は、花の国の王子様と結婚する。
【童話「おやゆび姫」が教える教訓】
「目先の損得よりも、自分が心から求めるものを選ぶことの大切さ」
もしも悩んだり迷ったりした時は、目の前にある物事だけで判断するのではなく、本当に自分が求めているものは何なのかをよく考え、自分の気持ちに正直に生きることが、最終的にはよい結果をもたらす。
【その他】
ヒキガエル、モグラ、そしてツバメと、自らに想いを寄せてくれる男たちを切り捨て、花の国で王子様と結ばれた親指姫。自分のもっている魅力でさまざまな生き物たちを虜にし、利用し、切り捨てて、幸せになった。
自分も困っているのにツバメを助けた優しいおやゆび姫。
そんな姫だから最後に幸せになれたのかもしれません。
人を外見だけで判断し中身がスカスカなのはダメですが、外見は大事。
モテなかったアンデルセンは、経験上そのことが良く分かっていた、と言われています。
いつの時代の人のホンネも同じなのでしょうか、童話がタイムリープしています?