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このあいだもある大学から講演に呼ばれて、

控え室で待っていたんですけど、

はじまる15分くらい前に若い講師が入ってきて、

「先生、間もなくお迎えが参ります」

って言うんですよ。

今は忠告する気にも今はならない。だからそのままにしておく。そうすると、「お迎え」という誤解は消えないままで、お互いにわかり合えていないんだけど、それでも周囲から見るとわかり合ってるように見える。

わからなくても誰も困らない。

つまり、わからなくたって、お互いがぶつからなければいいだけという話に戻るわけです。

※他人の壁における養老孟司氏の言葉

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