丸亀製麺で働くこと
おいしいうどんの写真だけでも見て行って！！！！！
みんなの知っている丸亀製麺！アルバイトとして勤務したのは1年2か月ですが、たくさんのことを学ばせてもらい、人として大きく成長できました。
丸亀で働くってどんな感じ？のレポをします！
結論：めっちゃ大変だけど耐えて得られるものが多い
1. 働き始めたきっかけ
修士1年目に自分磨きに目覚め、服やコスメ、髪型に気を遣うようになりました。そしてなにが起きたか！お金がなくなった (笑)
もともと英語学習にしかお金を使ってこず、服もテキトーなのを着回していたので、お金はそんなに減らなかったんだけど。
加えて、実験も就活も行き詰っており、なにか新しい経験をしたいと考えていました。学業に専念するために中断していたアルバイトを再開しようと思い、家から近かった丸亀製麺にエントリー！
一週間後、無事に合格をもらいました。
2. 丸亀製麺のポジション
いくつかのポジションがあります。
・湯煎
お店に行って、注文を取る人。
入店して最初に声をかけてくれる人のポジションです。
・トッピング
注文を聞いて、明太子や温泉卵などをを載せる人。あまり忙しくない
時間帯では湯煎担当が兼任します。お客さんの目の前で温泉卵を割るのは
緊張しました！
・製麺
麺をこね、延ばす担当。うどんの質を左右するので一番重要。
・天ぷら
揚げたての天ぷらを作る担当
・火口
肉うどんの肉を炒めたり、親子丼を作ったりする担当。注文からお客様が
会計を終わるまでに完成させるのが理想。いなりやおむすびも作っている
ことが多いです。
・レジ
レジ。うどん札割引、アプリクーポン割引、子育て割 (地域限定)、
天ぷら持ち帰り10%引き、株主優待券、dポイントなど割と操作が多くて
慣れるまで大変。
・洗い場＆ホール
ひっきりなしにお皿が来るので忙しい。あまり忙しくない時間帯では
レジ担当が兼任します。
他の飲食店と違い、キッチン業務とホール業務で分かれていないのがポイントです。どのポジションもできるようになるのが理想です。私は天ぷら以外ならできるようになりました。
3. 働き始めて1か月
店舗が大学から離れていたこともあり、アルバイトやパートのメンバーは40代くらいの人が多く、バイト先で友達ができる環境ではなかったです。また、週末には家族づれが多く来店される人気店でした。
1か月経ったときの感想ですが、
「きちんと教えてもらえないのに、仕事ができずに怒られる」
「目の回るような忙しさで、仕事がきつい」
初めての飲食店だったので、過剰に反応してしまっていたところはあります。しかし実際に、みん評 (https://minhyo.jp/marugameseimen-baito) をみると、決して良いとは言えないレビューが見られます。
バイトなので理不尽なことを言われても気にしなければ良いですが、身体は無意識にしんどくなる場合もあるので、今もしバイトしんどいなと思ってる方がいたら辞めていいと思います。
やるならば覚悟持ってやった方がいい。お金稼ぎたくてバイト始めたのですが、正直人間関係もきついし覚えること沢山で出来なかったら怒られるくせにろくに教えてくれません。
ブラック。手作り、食材等のコストパフォーマンスの皺寄せは現場のアルバイトに来ている。こき使われる分、テキパキ仕事をこなさなければならない。
もちろん店舗によります。しかし、私の勤務していた店舗でも同じような状況があり、これらのレビューに共感せざるを得ませんでした (泣)。
毎回バイトの時間になると胸が痛かったです。
それでも続けられたのは、賄いがおいしかったから。丸亀製麺のうどんがもともと大好きで、今日も辛いけど賄いが待っていると思うと、がんばる理由になりました。150円で800円分のうどんや天ぷらを食べることができ、期間限定メニューを制覇しました。
他にも続けられた理由として、人手不足な職場ゆえ希望シフトはほぼ100%入れてもらえるので安定して稼ぎやすかった、といったものがあります。
4. 働き始めて半年・1年後
仕事はつらかったけど、負けず嫌いな性格に助けられて、続けられました。
半年後、おおよそ仕事も覚え、テキパキよく動けるようになってきました。一旦覚えてしまうとルーティンワークとなり、徐々に楽になってきました。
また、ストレスフルな就活の終わったタイミングでもあり、心にゆとりを持てるようになってきた時期でした。
相変わらずバ先での友達はできませんでしたが、仕事ができるようになると悪口を言われていたベテランさんにも気に入ってもらえたり、ロングタイム (昼から閉店まで) のシフトをお願いしてもらえたりと。胸が痛くなることはなくなりました。よかった～
自分なりに工夫して仕事のやり方、振る舞い方、言葉遣いなどを変えていったため、人として成長できました。
5. ハードな職場で意識していたこと
丸亀製麺でバイトするにあたり、意識していたことは、
1) 基本的に仕事は1回しか教えてもらえないので、絶対にメモ。分からないことは、初回に聞き倒しておく。
メモ帳は2冊になりました。お客さんに伝える上手い言葉遣いもメモ。ベテランさんの背中を見て学び、自分に取り込む。また、マニュアルに書かれていることは聞かない。読んで分かるものを質問してはダメ。
2) 常に笑顔。他のメンバーにもお客さんにも感じよく思われるような立ち振る舞いをする。話すときは相手の目を見る。
おかげさまで、あるお客さんから「あなたの接客が好き」と嬉しいお言葉をもらいました。また、他のバイトさんにほめていただきました！
3) 同じミスは絶対に二度としない。ミスの原因と対策を考える。
閉店間際にお客さんが想定を上回る人数がきてしまい、うどんが切れてしまった。作り置きはしていなので、今からゆでると15分近くかかる。
しかし、慣れていなかった私は、残りのうどん量を確認せずに注文をとってしまい、あとで麺が足りないと気付きました。「注文をとったのに、いまから15分待つとはどういうことだ！！」とお客さんに怒られ、帰ってしまいました。大失敗。
この原因は、目の前のお客さんをさばくことだけに意識が向いており、材料の在庫を確認していなかったこと。
それゆえ次回から同じような状況になったら、注文を聞く前に、まず湯煎にある麺の量を確認し、さらにお客様に対して、
「お客様申し訳ございません。おいしい麺の茹で上がりまで○○分かかるのですが、よろしいですか？」
このワンクッションを挟む＋待ち時間をきちんと伝えることで、大体のお客さまは、お待ちいただくことを了承していただけ、クレーム (丸亀製麺ではご意見という) も減りました。
4) お願いをされたときは、きちんとみんなに聞こえる声で返事をする。働きはじめと退勤時にはしっかりあいさつ
「ぶっかけだしないから作っといて！」「はい！！私やります」
「おつかれさまです。お先に失礼します！」
まあ、当たり前かもしれないけどね。自分の存在をアピールしつつも、分け隔てなく接することで、とにかく敵を作らないようにしました。
5) どんなに小さいことでも「○○さん、ありがとう」「○○さん、ごめんなさい」を言う。必ず名前を呼ぶ。
レジ担当をしていた際、客さんの途切れる合間に作ったかけだしを沸騰させてしまい、お客様対応に気を取られ、うっかり忘れて鍋からあふさせてしまったことがありました。そこで、代わりに火を止めてくれた方へ「○○さん忙しいところありがとう」。
ほんの小さなことだけど、大事にしていました。
6. 丸亀製麺のおかげだと感じた瞬間
就活も終わり、夏も越えた10月ごろ、もっといろいろな経験をしたいと単発バイトをするようになりました。お金のためというより、もっと多くの職場を覗いてみたいという好奇心からです。
主に飲食店のホールで勤務していました。
・フランス料理店
・お好み焼き屋
・大衆居酒屋
・ラーメン屋
・おしゃれカフェ
・ファミレス
Timeeというアプリで募集され応募した単発バイトなので、同じ場所で働くことは基本なく、本来一度きりなのですが、
「めちゃめちゃ助かった。もう一度来てくれないか」
とお声掛けいただき、再度勤務するということもありました。
ここで感じたのが
厳しい丸亀製麺で育ったおかげで、仕事のできる「普通」の基準があがった
ということです。
初めての飲食バイトが丸亀製麺であったため、比較するものがなく、ここで求められる仕事のクオリティーが普通だと思っていました。
具体的には、同じことは二度と指示されないようにする、仕事を自ら探し休みなく動き回る、仕事のスピード、他メンバーへの報連相、お客様への言葉遣いなど。
丸亀製麺で当たり前だと思っていたことを、他の飲食店でこなしたら仕事の態度やパフォーマンスに驚かれることも少なくなかったです。いぇい
7. 店長が変わるとお店の雰囲気がガラッと変わる
丸亀製麺で実感したことのひとつに「リーダーが変わるとお店の雰囲気がガラッと変わる」があります。
就活時、大型チェーン店を全国に展開する企業を受け、OB訪問の時に言われたのがこのセリフになります。
当時私は実感がわきませんでしたが、4人目の店長のときに実感しました。(一年で4人も変わるのって普通なのか？？)
その店長は、アルバイトやパートのメンバーとよくコミュニケーションをとり、勘違いして覚えてしまっている仕事を丁寧に教えて下さり、仕事のミスをした場合でも人格否定を絶対にせず、対策を一緒に考えて下さりました。
また、常に機嫌がよく、店長と一緒のシフトに入れた日はキッチンが明るくなるので、私も嬉しかったです。
この店長は、売上を前年比30%以上も上げ、まさにスーパーマンでした。お店の雰囲気も向上し、風通しがよくなりました。
退勤間際の丸亀製麵は、ほんとうに働きやすく大好きでした！
8. 退勤時
最初は胸が痛くなる程に病んだ丸亀製麺ですが、卒業・就職を機にやめることになりました。
仲良くしてもらったパートのおばちゃんは「なんでもういなくなるの」と泣いて別れました。別のパートの方には、「あなたならどんな環境でも上手くやっていけるよ」と励ましの言葉を頂き、スーパー店長には「今まで本当にありがとう」とねぎらいの言葉を掛けてもらいました。
丸亀製麺で接客のノウハウを習得し、自分自身を内面から鍛えることができました！
9. まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございました。
丸亀製麺で働くのは、確かに楽ではないです。バイト難度は★★★★☆ですが、その分勉強になることもあるし、がっつり稼ぐことができました。
なお、人間関係も働きやすさを左右するので一概につらいバイトだとは言い切れませんが、仕事そのものが大変でたくさんの指示と注意を受けると思うので、タフなメンタルを持つことが欠かせないです！
合う人には合うし、合わない人にはかなり厳しい。そんな印象です。
これからも丸亀製麺のおいしいうどんを食べ続けるぞ～
