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読書記録「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ・ワン著

あやうく一生懸命生きるところだった
ハ・ワン
 
気軽に読めます。
自分の気持ちに優しく向かいあっています。
キャリア、学歴、願望…著者に共感できるところもたくさん。

なんだか眠れない日に読んでみるのもいいかも。
正体のつかめていない「なんとなく不快」に言葉をつけてくれます。

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著者について
イラストレーター作家。1ウォンでも多く稼ぎたいと会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日「こんなに一生懸命生きているのに自分の人生は何でコースも冴えないんだ」とやりきれない気持ちが限界に達し40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める。
フリーのイラストレーターとなった作者がこれまでの仕事人生や仕事から離れたことについて赤裸々に語りかける。一緒にホッとできる一冊。
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以下内容をすこしご紹介。

■何もしないとは究極の贅沢

―著者は街中で見かけたリゾート地のポスターに心惹かれます。

 たいして旅好きでもないのになぜあのリゾートに行きたくなったのだろう。
 冷静に考えてみるとぼくを焚き付けたのは、「何もしない自由」というコピーの方だった。
 決してリゾート地に行きたかったわけではなく、義務的に沢山のことに追われる毎日からただ抜け出したかっただけだったようだ。
 リゾート地でほんの数日過ごしたところで何も解決しやしないのだが、そうとも気づかずリゾート地に行きたいと勘違いしていたのだ。
 
 自分の時間を欲しがっていた理由は、何かをしたいからではなく、
 何もしたくなかったからではないのか。

 ひょっとして僕らは本当の自分の望みを知らないままどうでもいいものやことでこの乾いた気分を満たしているのかもしれない。 

■仕事にあれこれ求めすぎてない? 

食べていくのは大前提としてお金をたくさん稼げるほどいいし、 自己実現もできて面白くて、そこまできつくなくて、それに休みも多くて尊敬されてそれってどんな仕事だろ。 実際のところ、その中の一つや二つも満たされるならなかなかいい仕事ではないのか。ずいぶん長いこと本当にやりたい仕事が何かについて悩んできたが見つからない理由がようやくわかった気がする。

本当に働きたいのか
 答えが No なら今の仕事の良い面を見て妥協する手もある。
 シンプルに暮らしたいそれだけだった生きていくってそんなに複雑なことだろうか。
 食べていく手段を自分で選べる今の時代は好きだが、ふと狩猟と採集で毎日を送っていた原始人たちの生活を羨ましく感じたりもする。

ゆるく優しい自己理解のヒントになるかも(?)な一冊です。

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