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心のセレクト本 ~冬休み(または長期休み)に入ってほっとしているあなたへ~

こんにちは。はじめまして。
ななこと言います。学校図書館で司書として働いています。
司書は本好きと思われがちですが、私が本好きになったと思うのは大人になってからです。
子どもの頃は静かに座って本を読むことが苦手で、外で遊んだり、絵を描いたりするのが好きでした。
そんな私が本好きになれたのは、これから紹介するような本に救われたからです。読んで納得、新発見の連続でした。もうほんとじゃんじゃん文章が読めるようになって自分でもびっくりしました。

今回はしんどい気持ちが楽になるようなおすすめ本をまとめて紹介します。
読書が苦手な人でも読みやすい本を選んでみました。本はテクニック重視で、物語は少なめです。


「しんどい」と思っているみなさんへ

冬休みに入って、友達とのことやクラスのいろいろなことに悩まされずにすむ…とほっとしている人もいるかもしれませんね。
「でも、冬休みがあけて学校がはじまると思うと、しんどいなあ…」という考えが頭のすみにあって、心のそこでは安心できない人もいると思います。

私も中学生のある時期、そうでした。
(たぶんほとんどの大人がそういう時期を経験していると思います。)

これから紹介する本は、もし、自分の苦しい気持ちに気付いて、何とかしたいと思っているのなら、力になってくれると思います。
現に大人になった今でも、支えになっている本たちです。
もしも、苦しい学生時代に出会っていたら、もう少し楽に学校生活を送れたのではないかと、つい考えてしまいます。

もちろん、本には好みもあるので、自分には合わないと思うものもあるかもしれません。世の中にはたくさんの本があるので、自分の好きな洋服を探すみたいに気軽に本を探してみるのもいいと思います。というか、私の場合はそんな本の読み方以外は頑張らないと読めません。笑

また、本を手に取る年齢によっては言葉が難しいこともあると思います。
そんなときは自分で調べてみてもいいし、思い切って信頼できる先輩に分からないところを聞いてみましょう。
みんなそれぞれ悩んでいますから、何も恥ずかしいことはありません。
自分の悩みに誰かが寄り添ってくれるのは力強いこと。
ただ、その人が話すことがあなたにとって心地よいかは別なので、アドバイスをもらったからってそれを絶対にやらないとと思わなくていいんです。
正解も答えのないことに自分なりに考えて行きましょう。それはあなたの力になってくれるはずです。

紹介する本と気軽に読むための読み方のコツ

これから紹介する本には仕事の悩みについて書かれていることもたくさんあります。年齢関係なしに悩み続けているというわけですよね。読書というと「端からは端まで全部読まなきゃ!」とか「100%理解しなきゃ!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。私は物語だって読み飛ばすこともしばしばです(笑)
これから紹介する本の読むコツ(相性を確かめるコツ)
「はじめに」または「終わりに」を読む
 著者がこの本で伝えたいことを書いています。ここを読んで自分が読みたいことが書かれているか確認してみましょう。
目次を読む
 気になるところからでもいいです。読んでみましょう。

これらをなんとなく読むくらいが初めての方にはおすすめです。気軽に手に取ってみてください。

さて、前置きが長くなりましたが、
「心のセレクト本 ~冬休みに(または長期休み)入ってほっとしているあなたへ~」をご紹介します。
少しでもほっとする時間がふえますように。

「心のセレクト本 ~冬休み(または長期休み)に入ってほっとしているあなたへ~」

10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方

「その我慢は自分のため?」
廊下ですれ違った友達に挨拶したけど無視されたら?
自分の気持ちを見つめる方法や、つらい時の対処法「PCOP(心のお助けノート)」について紹介されています。

気分が落ちているときには冷静に考えられないことも、
落ち着いているときなら考えやすいですよね。先に苦しい時のための対策を考えておくといざという時に役立ちます。

とくにPCOPは年齢関係なくおすすめです!!
下にリンクを張ります。
↓サイトには「死にたい、と思うくらいつらい気持ちを支えるための情報」とありますが、普段のストレス発散方法やコーピングリストなども、あるので気軽に読んでみてください。
自分が普段しているストレス発散法以外にもこんな方法があるんだと知りました。
ちなみに私は「意味もなく変な顔をしてみる」をやってみて、意外にストレス発散効果がありました(笑)

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術

円滑なコミュニケーションのためにちょっとイラっとしても我慢する…なんてしなくていい!
言い返していい!コツを伝授。
読書が苦手でも漫画なら…という人におすすめ。
(読書って結構体力いりますもんね。。元気がない時は難しいです。)
私が簡単にまとめたもののリンクを張ります↓

よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方

うまく自己表現できなくて家族や友達とすれ違ったりしていませんか?
私も相手も大切にするコミュニケーション方法についてわかりやすく書いています。会社でも研修で行われていることもあるアサーション。
聞きなれない言葉でも、ドラえもんの登場人物の特徴を思いうかべるとわかりやすいかもしれません。
攻撃的なジャイアン、受け身がちなのび太君、そのどちらでもないしずかちゃん。あなたはどのタイプに一番近いでしょうか。
お父さんと話しているときは〇で、妹と話すときは▲といったようにその時々によっても変わってきますよね。
図解で分かりやすいです。
平木さんの本はほかにも年齢層や目的に合わせたものもあります。
「図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術」
「図解 会話が続く、上手なコミュニケーションができる! 図解 相手の気持ちをきちんと<聞く>技術」など…見開きで図解で読みやすいです!

携書100 うまくいっている人の考え方

心のことをテーマにした、最初の一冊にもおすすめ
たくさんの人に読み継がれているベストセラー。
見開きで1つの項目について書かれてあるので、どのページから読んでもいい。読書が苦手という人にもとっつきやすい作りをしています。
著者が大切だと思うことを著者の経験をもとに短く書いてあります。

カバーもいろいろありますので、お気に入りのカバーを選んで夜寝る前や朝起きて開いたページを読むのもいいかもしれません。

正しく悩む技術

みんな自己流で悩んできた。
災害が起これば頑丈な建物に避難したりしますが、悩みはどうしていますか?体系立てて対処していますか?
これまで様々なことに悩んできた著者が、面白く悩みとの付き合い方を教えてくれます。
仕事が題材になっていることもありますが、基本的に悩みについて考えていく本です。個人的に面白く読めました。

脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]

マインドフルネスについて簡単に書かれている本です。
CDで実践できる瞑想法もあり、手軽に取り入れられます。
ダメ出しばかりしてしまう自分に気付き、それにラベルを張るように意識してみるなど、様々な心の状態との付き合い方を教えてくれます。
巻末に「5日間休息プログラム」という休息方法があるので長期休みの間に実践してみてはいかがでしょうか。自分を大切にする日々を送れます♪

心晴日和

小さな心がけ一つで、幸、不幸はコントロールできる!ポジティブな言葉で、自分の人生を切り開こう。人から言われる「ありがとう」を集めよう。生きる勇気をくれる、感動のストーリー。(幻冬舎HP)

喜多川さんの作品は物語を通して元気になれる、勇気がわく、そして考えるテクニックも教えてくれる本がいっぱいです。読了後、晴れ晴れとした気持ちになる本ばかり‥!
この本では、自分に一番言葉をかけているのは自分だと教えてくれます。
主人公と一緒に自分に素敵な言葉をかけていきましょう。

私は私のままで生きることにした

文体も横文字、改行も多く、読む側に負担を感じさせません。彼女の日記を読んでいるような感覚で読めました。
本を読んでなにがどう変わった、という劇的な変化はありませんが、今の時代を生きる人々の心に寄り添ってくれる、優しい本だと思いました。
アロマテラピーみたいです。
寝る前に読むのもおすすめ。

10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法

「もう無理」と思う前に読んでほしいです。
悩みに対して自分で考えることは大切ですが、向き合い方や考え方を知っておいて悪いことはないと思います。自己流で悩みに向き合う、逃げるよりも、様々な方法を知って自分で答えを出すことがより大切だと思います。
友達のこと、自分のことなどカテゴリ分けして書かれているので必要な個所を読むのもいいかもしれません。


自分を変えたい

あなたが中高生で、読書が好きな人ならぜひ、新書を読んでみて欲しいです。「岩波ジュニア新書シリーズ」、「ちくまプリマー新書シリーズ」などがおすすめです。中高生向けにさまざまなテーマを取り上げています。「自分を変えたい」は人気の本です。
ほかには「14歳の世渡り術シリーズ」はもう少し読みやすい作りになっています。



ほかにも10代向けのメンタルケアを取り扱った本がたくさんあります。

  • 「親のことが嫌いじゃないのに「なんかイヤだな」と思ったときに読む本」

  • 「子どものためのマインドフルネス」

  • 「13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン」

  • 「明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ」

  • 「友だちってなんだろう?: ひとりになる勇気、人とつながる力」

  • 『「どうせ無理」と思っている君へ本当の自信の増やしかた』(ほんとこれ大好き!)

などなど…。紹介文を書いているうちにどんどんテンションが上がっていきました笑。

元気が出ないときに本領発揮するので、しんどい人は手に取ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、元気なうちに読むのをおすすめします!ノートとかにメモして、疲れたときに読んでみるのもおすすめ!
自分を否定する、攻撃する言葉を浴びせるのではなく、自分に素敵な言葉をかけていきましょう♪


心やコミュニケーション関係の本の探し方

紹介した本以外にももっとたくさんの心やコミュニケーションについて書かれた本があります。
書店で探してもいいですし、図書館で見てみるのもおすすめです。
図書館では、本のジャンルを大きく10個に分けて管理しています。
さらにそこからテーマごとに詳しく分けた数字を分類記号と呼びます。
(本の背表紙に貼ってある数字やカタカナで書かれた記号のことです。ざっくり過ぎてすみません汗)

今回紹介した本は「1類:心理・宗教」「3類:社会科学」に多くあります。
1類では14-や15-、3類では361などです。マインドフルネスや鬱などは49-にある場合もあります。
図書館のなかには中高生向きだと思われる本は「YA」という棚にまとめられていることもあります。基本的にYAの棚の1.3類あたりを見てみるといいと思います。
各館によって若干の違いはありますが、大枠は同じです。
悩んでいることを知られることが恥ずかしいという人もいると思います。
でも、いろんな人がこれらの本を探しにやってきますので、まわりの目は気にせず、一度棚を覗いてみてくださいね。

すこしでもしんどい気持ちが楽になりますように。

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