2023年お世話になった本 13冊

教室に関連した内容はまた別に投稿します。

ビジネス書、古典、漫画…。いろんな本にお世話になりました!
特にお世話になった13冊ご紹介します。
一冊一冊紹介するテンションがバラバラですが、
その本を読んだときのテンションだと思って読み飛ばしていただければ幸いです!


1.「やる気に頼らずやる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ」大平 信孝 (著)

この本はタイトルのとおり、やる気に頼りません。行動に移せるコツを大体が見開きで1つ書かれてあります。読み終わった後も適当にページを開いて、都度今の自分の気分に合う項目を探せます。お世話になっています!

2.「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」加藤俊徳 (著)

脳の仕組みについてわかりやすく書かれていて勉強になった。高校生の勉強法で頑張ってた、私…。
脳の記憶の扉が開くまで何度でも知識をこの目に入れてやる…!
「この紋所が目に入らぬか~!」てね。うん、場所はトイレかな。
(そのやる気がなくなったら「やる気に頼らず…」を読もっと(笑))

3.「大掴源氏物語 まろ、ん?」小泉 吉宏 (著)

源氏物語を可愛いイラストと解説でわかりやすく楽しく読める。
小泉さんの四コマは好き~。「ブッダとシッタカブッタ」とか。漢方のような本。(あ、ブッダとシッタカブッタの話になってしまった。)
著者の源氏物語愛も感じられて うふふ。

4.「葉隠」山本常朝 田代陣基(祐筆) (上・中・下)

背筋がしゃんとします!

【概要】
江戸時代中期の本。(享保元年(1716)成立)。山本の言葉を陣基が祐筆。さらに陣基自身が他者にも尋ね歩いた。戦国時代を知る山本の親世代から聞いた武士についての話から知る当時の死生観、哲学を読み取ることができる。

【感想】
平穏な江戸時代中期に書かれた一冊。山本は「武士は怠けて武士たる心づもりがなっていない」と嘆く。
(主に藩仕える)武士とは何なのか、どうあるべきか述べている。

印象的だったのは、相手を討ち取れなくても、行動自体が成功だという考え方。また、事を成す頃合いや方法については細心の注意が払われて然るべきだということ。

炬燵でみかんを食べながらテレビを見る的なたるんだ日々を送る自分になんかには、知りえなかった感覚に出会えて嬉しかった。一挙手一投足を研ぎ澄まし生きるべきだと。
当時の雰囲気がわかるような言葉で書いてあり、ずしっと重いものを感じた。
有事の際の腹を先に決めていろと。筋の通った人間であれと言われている気がした。

5.「ひとはなぜ戦争をするのか」アルバート・アインシュタイン (著), ジグムント・フロイト (著)

第一次世界大戦後に発足した国連によって企画された、アインシュタインとフロイトという知の巨人の往復書簡。手紙で短く書かれてあるので読書が苦手な人にも読みやすいです。

一つ紹介すると…人間の支配体制について(フロイト)
人類の支配体制については以下のような流れがある
 ①腕力による暴力(動物とおなじ)
 ②道具(武器)による暴力(知力が腕力に回ることを学ぶ)
 ③法による暴力(②で力を得たものに対抗する)
現在、戦争は武力によって一方が相手をひれ伏させて、相手に自分の考えを強要する形での終結がパターンとなっている。


6.「本当の自由を手に入れる お金の大学」両@リベ大学長 (著)

お金に関するいろいろがわかりやすく解説されてあります。
保険に入るとか、入らないとか。賃貸か家か、副業するならなど盛りだくさん。お金に疎い私は持ってたらひとまず安心(笑)

7.【豊饒の海】シリーズ(全4巻)三島由紀夫著

(にわかな感想を書くので三島由紀夫が好きな方、すみません)

今年、文学の一番の出会いは三島由紀夫です。
タイ旅行に何か一冊持っていきたいと思って調べていたら、このシリーズの「暁の寺」が出てきたので、読んでみました。
美しい日本語。ムキムキな文章。窒息しそうになるほど内面をここまで分析し、えぐり出せるのかと…。
4巻目の絹江が登場する場面での描写を読んで
「三島由紀夫は言葉で人を殺められる」と思いました。他の作家もそうかもしれませんが!しびれました。もっと読みます。

8.「バーナード嬢曰く。」施川 ユウキ (著)

読書好きにおすすめしたい漫画です。
「図書館で本を読んでいる自分―。格好いい。」と思いたい女子高生が読書好きの友達に叩かれつつも愛され、主人公は少しずつ本を読み始めます。
主人公はさることながら、癖の強い友達も、どこか思い当たる節が自分にもあり…。
紹介されている本も面白そう。本を読みたくなる漫画です。大好き。

9.「金閣寺」三島由紀夫著

またまた、三島由紀夫作品。
こちらは抑えておかなければ!と意気込み読みました。
面白い…面白すぎる…!主人公が金閣寺を燃やすまでの様々な出来事が、彼の性質からして、燃やさざるを得なかったことを物語るように感じた。
※いろんな意見が飛び交いそうですが、これは個人の感想です。
ドストエフスキー「罪と罰」と似てる…!ラスコーリニコフのあの鬱屈とした感じ。

たまたまテレビで金閣寺炎上の番組があったのでそれもチェック。三島由紀夫の「金閣寺」が表だとしたら「裏金閣寺」と呼ばれる「金閣炎上」もあることを知った。裏は事実調査を行った内容をまとめたルポだそうです。今度読む。

10.「子どもの本の森へ」河合 隼雄 (著), 長田 弘 (著)

河合隼雄と長田弘の対談。紹介される本は素晴らしい本たち。
紹介本だけで本棚作りたくなるくらい。
たくさん本が日々出版されているけれど、50年、100年先も読み継がれる本は何冊あるんだろう。
対談で紹介された本なみの本に出会えたら幸せだな。人生繰り返し読みたいと思った。

ファージョンの「麦と王さま」のお人好しのウィリーは読書上での初恋の人!あの挿絵もいいね。

11.「沈黙」遠藤周作著

映画を読んでから読んだけど、めちゃ面白かった。
どこが面白かったかというと、パードレが転ぶか転ばないかのところ。井上が言うことも的を得ており、キリシタン断絶を訴えるのもわかる。
3人のパードレにはモデルがおり、物語に合わせて変更はされているが、そういう記録があることに驚いた。


12.「読書について 他二篇」ショウペン・ハウエル (著)

岩波文庫♡ はじめてのショウペン・ハウエル!
「仰々しい文体は渋面、しかめ顔に似ているといってよい。」
定評のある古書を薦めている。また、匿名の著者への辛辣な言葉が面白い。
たしかに~!と読めます。短いし(笑)


13.「星の巡礼」パウロ・コエーリョ著

犬とのシーンで初めて読書酔いをした。目から入る言葉を脳が映像にどんどん処理している感じ。
ランナーズハイを経験したことはないけれど、似ているんじゃないかと勝手にそう思った。フロー状態のようにのめり込んだ。
マインドフルネス的要素の実践が小説で体験できるなんて。
かなり宗教的な印象がありますが、私は楽しかった。

【勝手にパウロ・コエーリョの本紹介】
初めて読むならぜひ「アルケミスト」から。
それで面白ければほかの作品「ベロニカは死ぬことにした」など読んで、そのあと「星の巡礼」に入ると拒否反応は起こりにくいのかな。
私はパウロ・コエーリョの本が大好きなので、胃に優しめのおかゆ作品から出会っていただければ幸い。 
アルケミストは私にとって棺桶に一緒に入れてほしい1冊なのでおかゆではありませんが、まずは口に入れやすい作品という意味で!
そして、この本がダメな人もいることは、すべての本において承知すみ!
気楽に読んでいただければ。(お前は誰で何様だ。)



以上です。
あれ、古典を読もうと思って「葉隠」を読んだけど、三島由紀夫とのつながりが深かった…。
今年の読書は知らず知らずのうちに三島由紀夫に繋がっていってたと言っても言い過ぎでもないかも。と偶然を運命とこじつけて考えられるなんて嬉しいなあ。(何も知らないな!(笑))

最後までお付き合いくださり感謝!
2024年はどんな本に出会えるか楽しみ!

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