一月一文。

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同族嫌悪

北向きの薄寒い寝室で、目がさめる。 雨戸がぴたりと閉じられた窓からは、今が何時なのかを示す光はほとんど全く感じられない。首だけを少しもたげると、頭の真上に緑と青のしましま柄のズボンと細いふくらはぎが見えた。驚くほど似ている小さな二つの寝顔を確認してから、手探りで携帯電話を探す。誰かの足でくしゃくしゃに追いやられた薄掛け蒲団の下から携帯を取り出し、時間を確認すると朝四時をちょっと過ぎたところだった。 何の目的もなく、手近なアプリを立ち上げて、表示される情報を無為に追う。加工さ

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