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好きなゲーム音楽 ENDER LILIES 「Bloom」
今回は2021年に配信されたメトロイドヴァニア系のインディーゲームであるENDER LILIESから。
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私、こういう退廃系世界観に登場するお耽美で儚げな白髪ロング美少女大好き!!
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今さら私が語るまでもなくあっちこっちで(それこそこのnoteのハッシュタグで記事引っ張ればたくさんレビュー記事が読めると思う)評価されているゲームなので、ゲームそのものの感想や紹介は脇に置いておきます。
【Bloom】
このゲームのBGMはもうどれもこれも素晴らしいものばかりなのだが、とりあえずこのBloomを今回はピックアップして語りたい。
ENDER LILIESのボス曲はIntroとOutroの二つがあり、ボスの形態変化と共に曲が切り替わるという演出が行われる。
基本的に曲調が大きく変わり、そのボスの心理を多面的に表現している。
ユリウスのAccoladeなどは一貫して同じ曲調なのだが、これはこれで一つの演出だったり。
このBloomをテーマ曲とするのは狂い騎士ウルヴというキャラクターなのだが。
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こんな見た目の大変おっかない姿である(このゲームに出てくる男性キャラみんなそんなもんだが)。
その二つ名にふさわしく獣のような戦闘スタイルの持ち主で、全ボスキャラの中でも屈指の素早いフットワークと多彩な攻撃方法でパリィン多発させてくれる。
だがそれでいて実際の中身は繊細で思慮深く、こんなナリでお花畑を育て守っていたというとんでもないギャップの持ち主。
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BloomのIntroはヴィオラかチェロを主旋律とした泣くような音色が特徴の楽曲。
演奏楽器を特定もできない腐った耳と付け焼刃の音楽知識しかないのにBGM語るのも我ながら噴飯ものだとは思うがご容赦いただきたい。
ウルヴが待つステージは静かに降り積もる雪で覆われた砦。
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実際に彼と戦うロケーションは砦の屋上で、真っ赤に染まった雪の花が咲き誇る結構ロマンチックな場所である。
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ウルヴの動きは緩急が激しく、ただ歩いている時や予備動作の溜めの瞬間は緩慢なのだが、いざ攻撃するとなると非常に素早く激しくアクロバティックな動きをする。
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このウルヴの緩急の極端さをIntroはよく表現しており、激しくかき鳴らすような旋律の次には落ち着いて泣くようなメロディになったりする。
ボスの動きとメロディがものすごくマッチしており、タイミングよく避けて隙を逃さず攻撃を叩き込むゲーム性が中々楽しく、聞いている内に意外と燃える曲に感じてくるようにもなってくる。
※※※
追いつめて形態変化を起こすとOutroに移行するのだが、
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こちらはピアノが主旋律の、Introと正反対に一貫して落ち着いた切ないメロディラインが特徴の楽曲。
少しネタバレになるのだが、実はこのOutroの出だしのフレーズは本作のED曲「Bulbel」と一緒だったりする。
彼に限らず全てのボスキャラはラスボスと接点があるのだが、とくにウルヴはラスボスと心理が似ているか、何か心通わせるものがあったのかもしれない。
また、Bloomは聴けばわかるがIntroはヴィオラ(?)のみ、Outroはピアノのみの他楽器の伴奏無しで構成された楽曲である。
ウルヴは非常に口下手でコミュニケーションが苦手な人物であり、しかし同時にものすごく一途な性格の騎士でもあった。
この人物造形を表現するために一つの楽器のみで楽曲を構成したとも考えられる。
※※※
ウルヴはかなりの強敵で、実際もっとも苦戦したボスといえばウルヴの名を挙げられることが多い。
その強敵に何度も挑戦して燃えてきて、遂に形態変化まで追い詰めたところで、この一転して切ないピアノ曲が流れだすのだ。
最終形態まで移行すると非常に派手な技を連発するうえ、一発一発のダメージが重い技の使用頻度も上がるためゲームオーバー危険度が増し、スリルとカタルシスが併さってさらに燃え上がるのだが、BGMはとても優しい。
これで倒すとウルヴの過去が知れてなんともしんみりした気分にさせられるのだが、そこから先は是非プレイして味わってもらいたい。
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ENDER LILIESというゲームはボスキャラの多面性と、それを押し付けすぎない絶妙な情報提示量や演出も魅力のゲーム。
配信先は色々なプロットフォームで行われているので、興味を持たれた方はぜひ一度プレイしてもらいたい。