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大阪&京都へ【旅記録】
旅の発端
祇園祭を見ずには死ねない。
一日目
一日多く休みをとって、大阪観光に当てました。
①かん袋
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創業は鎌倉時代まで遡る老舗の和菓子屋さんです。
NHKの番組で見かけてから、いつか行きたいと思い続けて、この度ようやくお店に行くことができました。
くるみ、とありますがこれは餅をくるんだことから名づけられおり、口に含むとほわっとした甘さと氷の冷たさが火照った体によく響きます。
②住吉大社
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本宮が四つもあって驚きました。
住吉大社の反橋(上の写真)は川端康成の小説『反橋』の一説に出てきており、境内の近くには文学碑が建立されております。
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小説は、どこかに導かれているような、惑わされているような不思議な感覚の残る作品です。作品を思いながらわたる反橋には感慨深いものがありました。
③大阪天満宮
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お祭りに向けてなのか、地面を平らにする工事中でした。
この天満宮の近くには川端康成生誕の地の碑があります。
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マンションの敷地にあるのですが、川端さんが生まれた頃はいったいどんな場所だったのでしょうか。そんなことに想い馳せながら、天満宮でお参りをしてきました。
④大阪歴史博物館
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10階か下っていくごとに時代が近づいてくるビル型の博物館でした。専門的な内容や展示のほか、写真のような等身大の目を引く展示も多くて面白かったです。
意外と外国人観光客の姿が多かったのですが、どこかで紹介されているんでしょうか。
⑤川端康成文学館
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大阪中心部から茨木まで移動して、文学館へ。
テーマ展示は「川端康成とつながる-館収蔵品から-」。
川端さんと装丁関係や新人作家、翻訳などで関わりのあった人との関係に着目した展示でした。
東山魁夷が好きなので、そこが紹介されていたのはうれしいですね。
私がここの常設展示で好きなのは、教科書編纂について娘さんのご友人に向けて送られた『美しい言葉』というエッセイです。
語りかけるように優しい言葉で書かれているのですが、内容をよく読むとなかなか厳しいことが書かれていて、そのギャップにぐっときます。
文庫本を購入すると文学館オリジナルのブックカバーをつけていただけるので、おすすめです。
二日目
この旅のメイン、祇園祭へいざゆかん……の前に。
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①愛宕念仏寺
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おたぎねんぶつじ、と読みます。
1200体にも及ぶ羅漢像は昔の参拝者の方が作られていったものだとか。
一つ一つ、顔やポーズに個性があって同じものがありません。静かな境内で向かい合っていると、何か不思議なことが起こりそうな気がして、そわそわしてきました。
②化野念仏寺
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川端さんがこのお寺で撮った写真を見て、一度訪れてみたいと思っていました。
名前から少し怖い印象を持っていましたが、苔や竹林のほかに、きれいな蓮も咲いていたり、落ち着いていて良い場所でした。
③祇王寺
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木陰に覆われて、こじんまりとした敷地いっぱいに広がる苔の緑が美しく、すてきなお寺でした。好き。
大覚寺とご縁があるようで、セット券が販売されていたので購入したところ、大覚寺までの道順を受付の方に教えていただきました。嬉しい。
④大覚寺
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膝丸を所有しているお寺としても有名なところですね。お土産ものとして、膝丸グッズがたくさん置かれていました。
ひとつ前の祇王寺で二冊目の御朱印帳の頁がすべて埋まったたため、ここで新しい御朱印帳をいただきました。
御池のほうも見ましたが、これまた広くかったです。睡蓮が花開いていて可愛らしかった。
⑤竹林の道
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次の目的地に行く途中に通ったのですが、人だらけな上に聞こえてくる言語が全て日本語以外であることに驚きました。グローバルの波動を感じます。
⑥嵐山 祐斎亭
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嵐山公園から桂川あたりまで抜けたところにある染色作家さんのアートギャラリー。
ここは元々「千鳥」という旅館でして、川端さんが逗留して「山の音」を執筆した場所です。
川端さんの泊まったお部屋として紹介されている一室もあります。
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亭内のそれぞれのお部屋にはフォトスポットが設置されており、下のような綺麗な写真を撮ることができます。
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染色に関する展示・販売もされていて、太陽光を当てると色が変わる布には驚かされました。
お部屋も素敵なのですが、なんとお手洗いもアートが施されています。ぜひ、直接見て確かめてみてください。
⑦宵々山
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さて、ここから祇園祭のターンです。
明るい内に回れる限りの山鉾を見てきました。
天まで突き上がるような鉾の迫力、個性豊かな山の数々。どれもそれぞれ見応えがあって、面白かったです。
夜も少し歩いてきたのですが、提灯に灯り、祭りを担う人々とお囃子に心が急き立てられるようで、楽しかったです。
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函谷鉾と月鉾に登らせてもらったんですが、お囃子の音の圧が凄くて、くらくらしました。祭りの雰囲気を十分に味わうことができました。
三日目
ホテル近くのパン屋さんで朝食を摂ったあと、移動開始。
①三千院
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大原にある天台宗のお寺です。
まずはお庭を眺めながら、お抹茶を頂いて休憩しました。
苔の緑が涼しげな木陰で覆われている様子はとても穏やかで心が和みました。
②宝泉院
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三千院近くにあるお寺。
お抹茶とお菓子をいただきながら、ゆっくりお庭を眺めました。
この写真の天井部分は豊臣方と戦った武将たちの供養のため、彼らが自刃したときの床板を使用しており、お寺の方が「これが顔で……」と説明されているのが、静かで穏やかな時間の流れる場の空気とギャップがあって良かったです(だからこそ供養になるのだろうなとも思いました)。
③慈照寺(銀閣寺)
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修学旅行ぶりの銀閣寺。
こんな感じだったっけ?という驚きと発見があって楽しめました。禅宗の雰囲気と相性が良いみたいです。
④カフェ閣(Cafe KaKu)
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銀閣寺からの道すがら、ふらっと立ち寄りました。
渋さと甘みがちょうど良くて、大変美味しかったです。コーヒーも気になるので、いつか飲んでみたいです。
⑤平安神宮
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七夕風鈴まつりの最中でした。
心地よい風が吹いており、風鈴の音色が広い苑内に響きわたって、風流でした。
⑥宵山
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夜は宵山へ。
宵々山では行かなかった通り中心に行ったのですが、すごい人混みでした。夏の祭りの夜の熱気を堪能したのち、明日の朝に備えて早めに帰りました。
四日目
朝七時から四条通り×室町通りの交差点で場所とりを行い、辻回しを見ました。いくつかの鉾山を見送ったあと、新町通りまで移動して、巡行を終えた鉾山すべてを目の前で見ることができました。
いやもうすごかったですね。人の大きさほどもある車輪がぎいぎいと音をいわせながら動くたびに揺れる絢爛豪華な装飾、それに負けぬように声を張り上げる人々とお囃子。広い道いっぱいに広がって行われる辻回しの迫力、細い道を通るために進路を微調整する繊細な指示と連携。祭りの凄さを改めて肌で感じました。
帰宅
このあと、パンケーキを食べに行ったり、八坂神社へ御神輿を見に行ったりしたあと、家までの帰路につきました。
京都の夏はとても暑かったですが、その暑さに見合った良い夏の思い出ができました。