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新潟&鶴岡へ【旅記録】

旅の発端


 「安吾 風の館」と横光利一の展示を行っている「大宝館」に行きたかったから。

一日目


①新潟日報メディアシップ

日本海に流れ込む信濃川

 8時頃とわりとはやめに新潟駅に着き、どうしたものかと近辺で開館している施設を探したところ、こちらの展望フロアを見つけました。
 景色がとても良く、清々しい旅のはじまりとなりました。

②旧齋藤家別邸

心穏やかになるお庭

 豪商・斎藤家の別荘。
 "庭屋一如"という、建物と庭を一体に捉える趣向により、心落ち着く空間づくりがされています。
 部屋数が多く、少し入り組んでいたり、二階から庭を見下ろせたりと見学していて楽しい場所です。庭を色鮮やかに見せるために、屋内は暗くなるように建物の向きも計算されているところなど、大変効果的で、惚れ惚れします。お抹茶でほっと一息つきました。

川端さん!

 邸内には、別邸の来歴などが紹介されており、その説明文の途中で好きな作家である川端さんのお名前を見つけてしまいました。図らずも、聖地巡礼のようになって感無量です。他にも企画展「花街の景観と文化財」には、田山花袋、有島武郎、檀一雄、尾崎紅葉、吉井勇などといった文学者が花街について書いた文章が紹介されていたり、永井荷風直筆の句が飾られていました。

③新潟大神宮

御朱印をいただきました

 「安吾 風の館」に向かう途中で立ち寄らせていただきました。
 新潟のお伊勢さまとして、地元の人々から愛されている神社のようで、七五三の御家族とお会いしました。
 ここの境内には、安吾生誕碑が建立されています。

良い文章

④安吾 風の館

海が近い

 坂口安吾については新潮日本文学アルバムを読んだ程度の知識しかありませんが、なかなか破天荒な人生を送っているなあと思います。作品の感想としては、人をどきりとさせる文章を書く人という感じです。
 企画展は「安吾と囲碁」。囲碁と言えば川端さんもお好きだったことで有名で、展示品には川端さんから坂口安吾へ贈呈された署名本も展示されていました。棋譜からその人の人格や生き様を見出そうとするのは如何にも芸術家らしい見方だなあと感心しました。
 来訪者向けの書き込み自由ノートに、文アルや文ストのキャラクターのイラストが多かったのも面白かったです。

⑤日本海

良い風景

 海が近いときには、必ず海を見に行くのが私の旅の決まりのようなものになっています。
 日本海を見たのは一年前の出雲旅行以来です。
 これで南の日本海、北の日本海を見たことになるのかな?
 気持ちの良い潮風、波が打ち寄せて砕ける音にしばらくぼーっとしていました。

⑥にいがた文化の記憶館

 レンタルサイクルで新潟日報メディアシップまで戻り、当ビル五階のこちらにお邪魔させていただきました。
 新潟出身の著名人について、分かりやすくまとめられており、勉強になります。このときは「新井満回顧展」という、「千の風になって」の翻訳と作曲を行った人の企画展が行われていました。

⑦ぽんしゅ館 新潟驛店

 昨年、越後湯沢駅のぽんしゅ館に行って、とても楽しかったので、新潟駅でも行ってきました。
 こちらの施設では500円で日本酒の試飲ができます。
 おちょこ一杯分で、色んな種類の日本酒が飲めるので、私にはちょどよく、ほろ酔い気分になって、山形県鶴岡市まで行くための特急に乗りました。

⑧金太郎寿し 新斎店

 夜ご飯。
 鶴岡に展開する回転ずしチェーン店の二店舗のうちの一店です。
 初めて一人で回転ずしに入ったため、色々どきどきでした。

二日目

①鶴岡市立加茂水族館

実物はもっと幻想的できれいでした

 鶴岡駅からバスで40分ほど。
 時間がかかるなあと思ったら、鶴岡市って東北で一番大きい市だそうで…なるほど納得です。
 クラゲで有名な水族館ということで、クラゲの展示にはやはり目を見張るものがありました。見た目の美しさだけでなく、詳しい生態まで楽しく学べます。

②致道博物館

とうらぶとは七度目のコラボらしい

 刀剣乱舞とコラボ中ということで、せっかくなので、関連施設をすべて回ってみることにしました。
 まずは致道博物館。こちらでは刀剣の展示のほかに、和洋の建築物を見学することができます。

オタク丸出し

 お土産としてコラボ品である「ちはクッキー(こんのすけ)」を購入しました。サクッとしていて美味しかったです。

③大督寺

 ここではコラボ御朱印をいただくことができます。
 対応してくださったお寺の方と少しだけお話させていただきましたが、コラボにご理解のある親切な人で、とても有り難かったです。
 この度はコラボいただき、まことにありがとうございます。

④大宝館

青空に映える素敵な建物

 大正天皇の即位を記念して建てられ、今は鶴岡にゆかりの人物を展示する資料館として開館しています。
 ここでのお目当ては横光利一の展示です。横光さんの奥様が鶴岡出身であり、毎年のように家族で鶴岡を訪れ、この地で様々な作品を書きあげました。特に「夜の靴」は鶴岡に疎開していたときのことがモデルとなっています。
 直筆の書や葉書、仕事で使った机など、じっくり見ることができて満足です。
(ただ一つ、横光利一関連冊子を買おうか迷って買わなかったことだけが心残りです。郵送対応してくれるようなので、本当に欲しくなったら、電話してみようと思います)

⑤庄内神社

花手水

 こちらもとうらぶのコラボ先となり、信濃藤四郎のパネルのほかにコラボ御朱印&絵馬をいただくことができます。
 ちょうどここを訪れた際、10/6に開催される庄内大祭で披露される火縄銃の実演の練習をしており、間近で火縄銃が火を吹くところを見学させていただきました。練習のため、火薬の量は半分とのことだったのですが、それを差し引いても迫力があり、見ごたえがありました。

⑥カフェスタジオ サンク

たまにはオタクらしいことを…

 荘内神社から少し歩いた先にあるカフェで遅めのランチをいただきました。
 もちもちパスタと粗びきお肉が食べ応えがあって、美味しかったです。

⑦致道館

 ここもとうらぶのコラボ先の一つであり、信濃藤四郎のパネルが置かれています。
 藩校として江戸自体に設立された施設であり、現在ではその歴史を学ぶことができます。
 室内を通り抜ける風が非常に心地よかったです。
 展示を見ていたら、小さい子とばったり出くわして、ビビられて逃げられたことがショックでした。その子のお兄ちゃんが優しく「挨拶をするんだよ」と教えていたのが印象に残っています。

⑧藤沢周平記念館

 直木賞作家である藤沢周平の文学館です。
 何の知識もなく入った場所でしたが、文学館というのは知らずとも面白く展示を見ることができると分かって、良かったです。
 記念に一作、作品を読みたいと思います。

帰宅

コンプリートしました!

 信濃藤四郎のコラボパネルがいたるところに飾られていたり、市が主催しているミュージアムスタンプラリーをクリアするとエコバックをもらえたり、特定の施設でお買い上げ金額に伴ってクリアカードがもらえたりと、訪れた人に楽しんでもらう工夫が素晴らしい市だと思いました。
 また、機会があれば訪れてみたいです。次は羽黒山まで行きたいですね。