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3分で読める本日の注目ニュース(2024年9月9日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・ 近年、サンマは記録的な不漁に見舞われ、関係者は厳しい経営を余儀なくされている。単価は高くなっているものの、漁獲の総額は豊漁期に比べ大幅に減少。サンマ漁に見切りを付ける漁業者が多い一方、サンマ漁船でマグロやイカの漁にチャレンジする動きが出ている。(時事通信水産部長 川本大吾)

◆初物は大漁も…不漁は続く

 秋の味覚・サンマのシーズンが到来し、8月中旬の初物は近年にない大漁だった。東京・豊洲市場(江東区)の初荷はこの数十年で例のない42トンという大量入荷で、卸値は昨年の初荷に比べ10~20分の1という安値だった。その中でわずか1キロ(7匹入り)だけキロ50万円というご祝儀相場が付き、大きな話題となった。

 北海道や岩手県、宮城県でも初物の水揚げがあり、サンマ漁は好調な滑り出しとなった。根室市の鮮魚店では1匹80円の特売が行われたことなどから、「今年のサンマは豊漁で安い!?」と見る向きもあるが、決してそうではない。今年は、例年8月20日だった大型漁船の漁解禁日を10日早めたことや、この時期に比較的近い漁場が見つかったことなどが要因で、豊漁が続く見通しはない。

 国立研究法人水産研究・教育機構が7月末にまとめた「2024年度サンマ長期漁海況予報」によると、今シーズンは「サンマの来遊量は低水準」と分析。漁場は遠い公海で、取れるサンマも昨年よりさらに小さいとみている。

◆「兼業」で船員確保の期待

 サンマの不漁は5年ほど前から深刻となっており、サンマの総水揚げ金額は、2013年が合計200億円以上だったものの、23年は約100億円と半分以下に。この間、サンマ漁船は50隻ほど減り、現在は100隻程度となっている。

 厳しい状況を打開し、サンマ漁業を継続させようと、漁業者は資源の回復に期待する一方、新たな取り組みも始めている。富山県入善町の池田水産は、大型のサンマ棒受け網漁船に「はえ縄」と呼ばれる漁具などを搭載し、南太平洋のタスマン海域でミナミマグロなどを漁獲する試みを数年前から実施。今年6月には、神奈川県の三崎港でミナミマグロなど70トン以上を陸揚げした。

 同港の卸売り場で競りに掛けられ、専業のマグロはえ縄漁船が漁獲したマグロに引けを取らない評価で競り落とされた。「何とか採算が取れることが分かった」と池田水産。来年以降の操業にも期待を込めている。サンマの不漁に伴って操業が減り、下船する乗組員も少なくない。他の魚種を取ることで船員の確保につながり、「兼業」への期待は大きい。

◆北海道ではアカイカ漁の試験操業

 一方、北海道の漁業者は、国立研究開発法人水産研究・教育機構開発調査センター(横浜市)の協力を得て、サンマ漁船でアカイカを取る試験操業を来年から実施する。イカ釣り機を搭載するほか、サンマ誘導用のLED(発光ダイオード)の「漁灯」を、イカ漁向けに広い範囲を照らせるよう配置を変えて臨む。

 近年、スルメイカの不漁で、アカイカの需要が高まっていることもあり、サンマ漁期前の5月から7月ごろまで操業する予定。漁獲後の切り分け、冷凍などの作業の効率を含め、採算性などを確認するという。

 サンマやスルメ、サケなど主要魚種の顕著な不漁を受け、水産庁の不漁問題に関する検討会は2021年6月、「1隻で複数の漁業種類を行える多目的船舶(マルチパーパス漁船)として新たな操業形態のモデルの提示を行うべき」との提言をまとめている。

 実際に他魚種の漁獲が可能になっても、操業を継続するには漁業許可やTAC(漁獲可能量)の配分など漁業管理上の課題もある。既存漁業との調整を含めた柔軟な対応が求められる。

芸能ニュース

・女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK「光る君へ」(日曜後8・00)は8日、第34話が放送され、Eテレの人気長寿アニメ「おじゃる丸」で主人公・坂ノ上おじゃる丸役の声を担当している声優の西村ちなみが女房役で大河ドラマ初出演&事前告知なしのサプライズ出演を果たした。平安時代を舞台にした両作の異色年間コラボの一環。声優らしく、主人公・まひろが書いた物語(「源氏物語」第3帖「空蝉」)を同僚に読み聞かせる役を演じた。実写作品への本格顔出し出演も今回が初となり、異例ずくめの登場。西村は「とても素敵なご縁を頂けて、ただただ感謝です」などと心境。驚きや喜びを明かし、感激している。

スポーツニュース

・<U18アジア選手権:日本1-6台湾>◇8日◇決勝◇台湾・天母野球場

 日本が決勝で台湾に敗れ、準優勝となった。アジア王者の座が目の前まで迫っていたが、開催国が3度目の優勝で、日本は16年以来2大会ぶり6度目の優勝を逃した。

 1回1死から2番浜本遥大外野手(3年=広陵)が中前打で出塁すると、初球から走って二盗。さらに三盗も決め、チャンスを広げた。2死三塁の好機で4番石塚裕惺内野手(3年=花咲徳栄)が、相手遊撃手のグラブを弾く鋭い打球で中前適時打を放ち、先制した。

 今朝丸裕喜投手(3年=報徳学園)が先発。3回に1死二塁からドジャースとマイナー契約を結んでいる3番コ・チンシェン外野手(18)に適時三塁打を許し同点。なおも1死三塁から相手4番打者に右犠飛を打たれ、2失点で逆転を許した。2回2/3を投げ、2安打4四死球1奪三振無失点だった。

 打線は3回以降度々走者を出し、チャンスを作ったが、得点を奪えず、追いつくことはできなかった。

 試合は3回表と3回裏に2度も雨天中断。台湾へ応援が大きく、球場は自国開催ならではの雰囲気。アウェーの中、U18高校日本代表の選手たちは全国の球児を代表して懸命に戦ったが、アジアチャンピオンの座に1歩届かなかった。

話題のニュース

・岸田内閣の支持率が先月の調査から3.3ポイント上昇し、34.3%だったことが最新のJNNの世論調査でわかりました。

不支持率は先月の調査から5.8ポイント下落し、60.6%でした。

また政党支持率では、▼自民党の支持が前月の調査から3.9ポイント上昇し、31.0%、▼立憲民主党は0.1ポイント上昇し、5.3%、▼日本維新の会は1.4%ポイント下落し、2.3%でした。

【調査方法】
JNNではコンピュータで無作為に数字を組み合わせ、固定電話と携帯電話両方をかけて行う「RDD方式」を採用しています。

9月7日(土)、8日(日)に全国18歳以上の男女2171人〔固定828人、携帯1343人〕に調査を行い、そのうち46.6%にあたる1011人から有効な回答を得ました。その内訳は固定電話509人、携帯502人でした。

インターネットによる調査は、「その分野に関心がある人」が多く回答する傾向があるため、調査結果には偏りが生じます。より「有権者の縮図」に近づけるためにもJNNでは電話による調査を実施しています。無作為に選んだ方々に対し、機械による自動音声で調査を行うのではなく、調査員が直接聞き取りを行っています。固定電話も年齢層が偏らないよう、お住まいの方から乱数で指定させて頂いたお一人を選んで、質問させて頂いています。

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