読書記録#3「勝手にふるえてろ」
はじめに
読んでいただきありがとうございます。
さて第3回は綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」を読みました。
実は最初は全然違う本を読んでいたんです。
最近ずっと小説を読んでいたので、少し方向性を変えようと学術的な本を読もうと思い、三木那由他先生の「会話を哲学する」を読んでいました。
この本の中では、会話とはいかなるものかをテーマについて考えていくのですが、その題材として「勝手にふるえてろ」が選ばれてました。
ネタバレの前に物語を読みたい!と思ったので先に読破しました。
感想
綿矢りささんの作品は「意識のリボン」「手のひらの京」に続き3作品目です。まだまだ駆け出しですが、綿矢りささんの作品の偏見は「癖の強い女の子」が主人公になっているような気がします。
さてこの作品の主人公は26歳OLの良香。中学生の時の同級生(イチ)に10年以上片思いの結果、恋愛経験ナシ。
計画的な策略でイチとの再開を果たす。また、会社の同僚(ニ)から言い寄られる。片思い中のイチをとるのか、ニにするのかというのが、この物語の主題です。
この物語で好きな表現があります。
「自分の愛ではなく他人の愛を信じるのは、自分への裏切りではなく、挑戦だ。」
言い寄られる男からの告白を受ける時、大好きだからOKか妥協でOKかの2種類しか思いつかなかったのですが、こんな表現があるんだと非常に感銘を受けました。
さいごに
これが全ての女性の心理とは思わないですが、女性の精神的な弱さみたいなのを感じました。。
「会話を哲学する」を読んでる途中なのか、勉強するような気持ちで読んでいました。映画もあるので、原作と比べる読み方も楽しいかもしれないですね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?