糸の玉どめのお話
私がびっくりした話
ある日、Instagram で皆さんの作った手まりを見ていてびっくりしたことがあります。
その手まりは糸をくぐらせて作る模様だったのですが、糸がぐずぐずになっていて模様が完全に崩れていたのです。
一瞬、どうしてそうなったの?と思いました。
とにかく土台の表面に糸が乗っている物の、その糸がゆるゆるで見るに堪えられない状態になっていました。
そして思いだしたのは、お流儀によっては糸に玉を作らない作り方をする。と言う事です。
そこで各種針仕事で糸の玉をどうしているか書き出してみました。
糸端の始末の方法いろいろ
縫い物の場合
糸を適当な長さに切り針に通し端を指で丸めて玉を作ります。
縫い始めは1針返し縫いをして、縫い終わりも1針返し縫いをし玉どめをします。
そのまま糸を切る場合もありますし、必要に応じて玉を隠すように糸を引いて切ります。
フランス刺繍やクロスステッチの場合
7cmほど裏側に糸を垂らしておき、刺繍が終わってから裏にわたった糸にからげたり、裏糸の中に隠したりして始末をします。
刺し子の場合
玉は作らず2-3目重ね縫いをして端を切ります。
編み物の場合
端を垂らしておき、あとで編み目にからげて始末します。
手まりの場合
私は玉を作り、糸をVに運びかがり始めます。
終わりは糸をVに運びそのまま切ります。
お流儀によっては玉を作らずにかがるところもあります。
このように仕上げを美しくするために糸の玉を作る場合と作らない場合があります。
玉の作り方いろいろ
人差し指に糸を巻き、親指と人差し指で糸をよって玉を作ります。
縫い終わりの時に針に2回ほど糸をかけて玉を作ります。
この方法と同じように最初の玉も針に糸をかけて作るやり方もあります。
普通に1回糸を結んで作る玉もあります。
この結んで作る玉が一番小さい玉ができます。
糸端の玉は適材適所で
私は糸端の玉は通常は指にからげる方法を使う事が多いです。
一番簡単に早く作れるのが理由です。
しかし結ぶ玉を使う事もあります。
これは手まりを作るとき、通常は糸を2-3本合わせて作っています。
デザインによっては6本の糸で作る事もあります。
糸を6本にしたときは、なるべく玉を小さくしないといけません。
そこで糸を結んで玉を作ります。
糸を結んで作る玉は指にからげる玉と違い、糸端が長くなってしまいます。
そこで長すぎる糸をその都度カットしています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。