#79 手まり「あやめ」の作り方
古典作品の1つ
古典作品として知られる模様がいくつかあります。
このデザインはその1つです。
しかし、初めて作ったとき、
お手本がなくて苦労した作品の1つです。
多くの古典作品は、祖母のノートや
古いテキストにおおむね作り方が載っています。
しかし、時々、どうしても
作り方を見つけることが出来ない作品もあります。
出来上がり写真が手に入れば、
その写真から作り方を導き出すことが出来ます。
このデザインは、ある方のコレクションをまとめた
写真集の中から見つけて作ったものです。
古典的デザインと最近の流行
古い時代の作品では、花弁が紫1色で作る部分と
白と黄色で作る部分の2か所に分かれます。
最近の流行では紫1色の部分も
グラデーションで構成しています。
手まりのサイズ
古いテキストにはサイズが書かれていないことが多いです。
(昭和40年代に発行された物1965年以降)
このような場合は、周囲に映っている物から
サイズを推測するしかないです。
祖母が作った手まりを見ると
平均サイズが直径8cm、少し小ぶりの物が5-6cm
大きめの物が10-12cmのように感じます。
この、あやめの手まりも祖母が作るサイズは
直径8cmでした。
実際に作ってみて、直径6cmは可愛く
8cmは存在感があり、10cmは大きすぎかな?
と思いました。
地味に忍耐力が必要な作品なので
6-8cmが作りやすいです。
特に初めてのチャレンジするときは、6cmをお勧めします。
最近は小さく作り、アクセサリー等にする方が増えています。
小さく作るのも、可愛くて良いと思います。
メーカーによって糸の太さが違う
糸はメーカーが変わると、糸の太さやよりが変わってきます。
通常、私はメーカーや太さを気にせずに
糸の種類だけ揃えたら、そのまま混ぜて使っています。
しかし、この作品を作るときは、特に慣れないうちは
糸のメーカーを揃えたほうが作りやすいです。
糸は十分に用意してください
紫の部分をグラデーションにする場合は
糸の使用量をあまり気にしなくて大丈夫です。
しかし、1色で作る場合は十分に糸を用意してください。
直径6cmで作るとき、紫の糸を3カセ用意すると安心です。
交互にかがって作る花
紫の部分と、白と黄色の部分を交互にかがることで
この花が出来上がります。
交互にかがるのを1段ごとに行えば
花弁の部分が滑らかなに仕上がります。
しかし、2段ごと、または3段ごとにすると
滑らかさは減ります。
作品の作りやすさは1段ごとに行う場合はそれなりに大変です。
2段ごとにしたほうが、非常に楽にできます。
3段ごとにするともっと楽にできますが
あまりお勧めしません。
見本作品では
グラデーションの花弁にしたほうは、2段ごとにかがっています。
1色のほうは3段ごとです。
手間をかけただけ、滑らかな作品が出来ます。
「あやめ」の作り方
地割(じわり)は6等分です。
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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。