非常用備蓄用水のお話
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母の非常用備蓄用水
母は毎年お正月が明けてすぐくらいの時に非常用の水として用意していました。
寒中の水は冷たくて雑菌が少ないから腐りにくいのだと言っていました。
しかしこれが物凄く疑問だったのです。
なぜなら母が用意していた物は15ℓ 程度の蓋つきバケツに1つだけだったからです。
私は母に「この水は何のために用意しているのか?」と聞いたことがあります。
しかし明確な納得のできる答えは返ってきませんでした。
幸い母はこの水が必要な場面に遭遇せずに他界しました。
私が子供の頃(昭和45年くらい)街のあちらこちらで防火用水として赤いブリキのバケツを見ましたが、いつの間にかそれは消火器に変わりました。
本当に初期の消化であればバケツの水も悪くは無いのですが、現代社会では使い勝手の良い物も多いので状況に合わせた物を用意したいと感じています。
停電と断水
私は結婚し山奥の家で過ごしましたが、ここは何かあるとすぐに停電する場所でした。
台風が来るとすぐにどこかで土砂崩れが起き、自宅は問題ないのですが途中の経路で電柱が倒れ停電になりました。
停電すると同時に水も断水になります。
数時間の停電であれば問題ないのですが、6時間以上停電が続くと断水の心配をしなければいけません。
一般論で言えば断水して3日間辛抱すれば復旧すると言われています。
その次が7日間と言われています。
3日間程度の断水は何回か経験しましたし、7日間の停電の結果冷蔵庫と冷凍庫がただの箱になった事もあります。
子供がまだベビーだった時はミルクの水が心配で、ミネラルウォーターを準備したこともあります。
飲み水は給水車が来て、役場の方が簡易ビニールポットで届けてくれたこともありました。
用途に合わせた水の準備
水は3段階で準備する必要があります。
それは飲料用と手洗い用、そしてトイレ用です。
飲料用
大人は1日2-4ℓ 必要と言われています。
もっと細かく言えばお茶として2ℓ、食事で2ℓ と言うのが正しいと感じます。
最低1日2ℓ は必要だけど出来れば4ℓ が望ましいと言ったほうが良いのかもしれません。
実際我が家で断水した時に市役所の方が簡易ビニールポットで1人4ℓ の水を届けてくれました。
食事と飲料用できっちり4ℓ 使ったのです。
その時、1人1日4ℓ という理由をあらためて納得しました。
大規模災害時にとりあえず3日間自力でと言われますので、飲料水として
12ℓ 確保すれば最低の備蓄が出来ます。
賞味期限が商品によって異なりますが、2年とか5年とか言われます。
これはこの期限が過ぎた時、傷むからではなく蒸発して容量が減ってしまうからだそうです。
その為、期限切れでも問題なく使えるらしいです。
もし心配であれば加熱して使用すれば問題ないと思います。
手洗い用
ちょっと手を洗いたいと思う事は意外に多くあります。
特に我が家で断水する時は、台風で電柱が倒れてという理由でしたので暑い季節ばかりでした。
冬であればそれほどではないのですが、手が汗ばんで手を洗いたいという事も多かったのです。
つまり飲み水ほど気を使わないけど、そこそこに奇麗な水を必要としました。
トイレ用
断水を経験した多くの方がトイレに困ったと言います。
ペーパーを使った時、たっぷりの水を流さないと詰まる原因になります。
トイレにゴミ箱を用意し、紙は流さずにゴミ箱へ入れればトイレを長持ちさせることが出来ます。
小の時は軽く表面をぬぐう程度の水を流し、大の時だけたっぷりの水で流すと少量の水でトイレを使い続けることが出来ます。
水の保存容器
よく焼酎の4ℓ ボトルが便利だと言われます。
しかし4ℓ ボトルの最大の欠点が重いという事です。
飲む人が居ないとボトルも貯まりません。
とにかく大量に備蓄する入れ物としては良いと思うのですが扱いにくいのが欠点です。
役場の方から4ℓ 容器を頂いたとき、一応コックが付いていたのですが重くて非常に使いにくかったのです。
コックからヤカンに移してそれを使用していました。
我が家では調味料の1.8ℓ 空きボトルに水を詰めてトイレの床に並べてありました。
その為トイレ用水に困った事は無かったのです。
1.8ℓ のボトルは扱いが手ごろなので非常に使いやすいです。
今の家に引っ越した時は空ボトルも無く、備蓄用水が無い状態でしたので少し不安でした。
引っ越し後1年が経ち、調味料の空ボトルもだいぶ貯まりましたので備蓄用水も少し安心できる程度に溜まりました。
開いている入れ物全てに水を貯めろなどと言われたことがありますが、用途が確定すれば水の貯めた方も決まってきます。
またトイレ用水は奇麗さを求めませんので、お風呂の水でも大丈夫になります。
しかし運ぶ大変さなどを考えると、慌てて貯めるよりは普段から空ボトルなどが出るたびに貯めておけば安心できます。
1年を経過した水は若干の濁りなども出ていましたので、1年に1回水の入れ替えをすればそれなりの状態の水を確保する事ができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。